特集:こんなプロフィール写真は勘弁!その一方で、他人に対してあまりにも無礼な態度を見せつけたプロフィール写真も多く見かけるようになりました。中でも、人を見下げたような顔つきや殿様気取りのしぐさをした写真は、一目見ただけで不愉快な気分にさせられます。また、眉をひそめてしまうほど悪ふざけの過ぎたポーズをした写真もあり、品格を疑いたくなります。 今回の特集は、最近見かけた気になるプロフィール写真について取りあげます。 ● こんなプロフィール写真はNG 掲載している本人は自覚意識がないのでしょうが、次のような写真は失礼極まりなく、見た人に違和感や不快感を与えます。 ・ カップを口につけたままカメラに視線を向けている コーヒーカップを片手に持ち、口につけて飲んでいるしぐさのまま視線をカメラに向けている写真です。カメラ目線になるせいか目つきも鋭く、コーヒーを飲みながら「お前誰だよ?」と言わんばかりの横柄な態度を表しているかのようです。仕事中、デスクの前に誰か来たときに同様の振る舞いをするでしょうか。 人に向かってカップを片手に飲むしぐさを写真に使用するのは人を見下しているような印象をもたれるため、好ましくありません。 ・ 足組をしたまま真正面を向いてタバコを吸う姿 コーヒーカップを口につけているよりもたちが悪いのが、いずに腰掛けて足組をしながら真正面を向いてタバコをふかしている写真です。しかも、当人は自覚がないのでしょうが、いかにも「俺様」を見せつけた態度です。 正面向かってタバコを吸う姿は、煙を吹きつけようとしているかのように見えるだけに無礼です。それに加えて、足を組んでいれば非礼極まりありません。「何様だ!」と怒鳴りたくなる思いです。プロフィール写真への掲載行為そのものを疑うばかりです。 ・ 幼少期のころの写真 実年齢から何十年もさかのぼった幼少期の写真を掲載している人を多く見かけます。その当時を知る人同士のつながりであれば大目に見てもらえるかもしれませんが、面識のない人と多くつながっているSNSではふさわしいとは思えません。 理由は、現在の自分とあまりにかけ離れた頃の写真を掲載しても、プロフィールとしての意味をなさないからです。初対面の人であれば、自分の子の写真と勘違いしてしまうでしょう。 プロフィール写真を見た人からすれば、なぜ幼少期の写真を掲載しているのか意図がわかりません。今の自分の顔を隠す目的であれば、閲覧者に歯がゆい思いをさせてしまいます。 仕事関連のつながりをもつSNSでは、現在の自分の顔写真を使うのが礼儀です。 ・ 複数人が写っていてどれが本人か判別できない 同姓の友達といっしょに写っている写真の中には、遠近感がないためにどれが当人なのかわからないものがあります。仲間内であれば容易に見分けがつきますが、それ以外の人ではまったく見当がつきません。 プロフィール写真には、見る人を困惑させない写真を選ぶのが大切です。複数の人が写っているものは避け、自分だけが写っているものを使うのが望ましいです。 ・ 過度な仮装やコスプレ 自分の個性を表現するのに仮装やコスプレはインパクトを与えられます。ただし、度を逸した衣装や決めポーズをとった写真はなりきりすぎと受け取られます。身内の仲間同士のつながりなら寛容にとってくれるでしょう。しかし、仕事上の人とつながりが多いSNSで使用すれば場違いと受け取られ、自分の評価を下げてしまいます。 自己表現の強い写真の掲載は、適材適所で使い分けるのが一番です。 ・ アニメのキャラクターやアイドルの写真の無断使用 プロフィール写真にアニメのキャラクターやアイドルの写真を許諾なしに使用してはいけません。著作権あるいは肖像権の侵害に抵触します。無断使用で訴訟も起きています。
他人が作ったものや他人そのものをプロフィール写真に使用して、自分そのものに見立てる行為はしないようにしてください。 ● 悪印象をもたれない写真を掲載しよう プロフィール写真は、自分がどんな顔をしているのかを知ってもらうだけでなく、あたかも対面して会話している状況を作る役割も果たしています。それだけに、人が見て恥ずかしくないしぐさや表情の写真を掲載しなければなりません。さもないと、相手に違和感や悪い印象を与えるばかりか、不愉快な思いをさせてしまいます。大勢の人と気持ちよく交流するためにも、SNSには節度ある振る舞いをした写真をプロフィールに掲載することを強くすすめます。
2015年11月30日発行 第376号
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