教えて先輩:Windows XPはサポート終了後も使い続けたらどうなるの?Windows XPのサポートが終了するとパソコンにどんな影響が出るのかまとめます。 ● サポート終了後も使い続けるとどうなる? Windows XPのサポート期間が終了したからといって、パソコンが動かなくなることはありません。電源を入れれば、これまで通りに動作します。しかし、今後は危険と隣り合わせで使用しなければなりません。 サポート期間が終了すると、以後はWindows XPのプログラム中にある欠陥や弱点を穴埋めする修正プログラムの配布がなくなります。Windows XPには未だに気がついていないプログラム上の欠陥箇所が数多く存在します。世界中には、こうした欠陥部分を突くプログラムを作って、パソコンを乗っ取ったり、個人情報を流出させるなどを企む輩が無数にいます。修正プログラムの配布がなくなれば、悪事を働かせようと手ぐすねを引いている連中の標的にされる危険が高まります。自分だけが被害を受けるのならまだしも、使っているパソコンを乗っ取られて加害者となる場合もあります。そのため、サポート期間が終了したWindows XP搭載のパソコンを使い続けるのは好ましくないのです。 サポート期間が終了したWindows XPパソコンをインターネットにつないだまま使い続けるのは、言い換えれば空き巣に入り込まれやすい家で生活するようなものです。修繕できない家だけに、「いつでもお入りください。」と看板を掲げているのと同じです。それは、あまりにも無防備で危険な状態です。 ● セキュリティソフトを更新しても被害を防げる保証はなし サポートが終了しても、インターネットセキュリティソフトを最新の状態にしていれば大丈夫と考えるのは禁物です。Windows XPそのものに潜在する急所(セキュリティホール)は穴埋めされないままのため、セキュリティソフトでは防ぎきれません。 セキュリティソフトを最新にしておけば、少なからずはウイルス対策に効果はあります。しかし、これまで同様の防御体制を維持することはできません。Windows XPそのものを入れ替えない限り安全とはいえないのです。 ● なぜサポート期間を延長してくれないの? Windows XPのサポートが終了すれば世界中で不測の被害が出るのは目に見えています。それなのに、なぜ開発元のマイクロソフト社はサポートの延長をしないのでしょうか。これには明確な理由があります。 Windows XPのサポート終了はすでに延長されているのです。本来はずっと前にWindows XPはサポートを終了する予定でした。しかし、日本からの強い要望でマイクロソフト社は現在までサポートを延長してくれていたのです。時期的にもWindows XPは役目を終える節目でもあり、今回サポート終了を迎える運びとなったのです。
サポート終了はマイクロソフトの一方的な措置ではないのです。むしろ今までずっとサポートをし続けてくれたことに感謝しなければなりません。この点は十分理解しておきたいところです。 ● パソコンとともに買い替えを検討するのが最適 どうしても今のWindows XPパソコンを使い続けるのであれば、インターネットにつなげずに使うしかありません。しかし、切っても切り離せないインターネットだけに現実的ではありません。 購入当初からWindows XPを搭載しているパソコンは今では十分な性能を発揮できなくなっています。この機会に、思い切って買い替えるのが最良の策です。予算を組む必要がありますが、いずれ買い替えるのであれば、ここで決断するのがよいと考えます。 パソコンも安価なものでも数万はかかります。4月には消費税増税を控えており、それまでに購入するのが一番です。今のうちに家電量販店に足を運び、品定めをしておけば3月末までには余裕をもって購入できます。 Windows XPのサポート終了は、使用しているパソコンの買い替え時でもあります。早めに対策を検討するのが賢明です。
2014年2月8日発行 第355号
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