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特集:紐解き解説!ソーシャルメディアやSNSっていったい何?

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 時代はソーシャルメディアとばかりに、猫も杓子も時代に乗り遅れまいとfacebookGoogole+など海外生まれのSNSに手を出す傾向が高まっています。その一方で、時代のソーシャルメディアに踏み込めず、そんなに必要なのか懐疑的に思う人も少なくありません。

 今回の特集は、ソーシャルメディアっていったい何なのか紐解き、その代名詞と言えるSNSとはどんなもので、絶対に利用しなくてはならないツールなのかを解説します。

<ソーシャルメディアとは何か>

● ソーシャルメディアを日本語で言うと

 ソーシャルメディアをいざ日本語で説明しようとすると日頃活用している人でも頭をひねらせます。漠然と想像はできるものの、明確に説明しにくい横文字言葉です。

 ソーシャル(social)は、社会的な、社交的なといった意味を持ち、人とのつながりを表す言葉です。メディア(media)は日本語では媒体という言葉が当てはまります。広告メディアを広告媒体と使う場合があります。ソーシャルメディアをそのまま直訳すると人と人をつなぐ媒体となりますが、どことなくしっくりきません。

 ネットに特化して具体的な要素を盛り込むと、ソーシャルメディアとは次のような表現にするとイメージしやすくなります。

    「仲間や友人を作ったり、情報発信や交流の場を築くことのできるシステムの総称」

もっと簡潔に言えば

    「ネットで人を交えた活動をするためのシステム」

です。

● 掲示板、メーリングリスト、ブログ、twitterもソーシャルメディアの一種

 ソーシャルメディアはfacebookmixiのようなSNSのことと思いがちですがそうではありません、ソーシャルメディアは人をつなぐシステム全般を指すので、これまで広く使われてきている掲示板やメーリングリスト、さらにはブログ、そしてtwitterもソーシャルメディアです。

 ただ、ソーシャルメディアという言葉はここ最近急速に耳にするようになっただけに、SNSやtwitterを現代のソーシャルメディア、掲示板やメーリングリストを原始的なソーシャルメディアと分けて扱う場合もあります。

<SNSとはどんなサービス?>

● SNSとは何物?

 ソーシャルネットワーキングサービス、略してSNSは、日本ではmixiが火付け役となって普及しました。最近ではfacebookが頭角を現し、世界のSNSとしてさらなる飛躍に挑んでいます。

 では、このSNSとはいったい何物なのでしょう。

 前述の通り、SNSはソーシャルメディアのひとつです。人と交流したり情報発信できるシステムです。

 SNSの大きな特徴は、インターネットがコンピューターをつないで構成されているのと似ています。SNSはネット上で人と人が手をつなぎあって構成しています。インターネットとは何かを説明するときに世界中に張り巡らされたコンピュータネットワークの図を見たことがあると思います。このコンピュータを人に置き換えたものがSNSと捉えるとイメージがつかみやすくなります。

 掲示板やメーリングリストと、SNSが大きく異なるのは、前者は活動拠点を作って仲間を募り、その中で人との交流を深めながら人とのつながりを築くのに対して、後者は知り合いと手をつないで人脈の網を作り、個人単位で情報を伝えていきます。つまり、掲示板やメーリングリストは場が主体であるのに対して、SNSは個人を主体としたインターネット上の交流システムです。

● SNSは掲示板やメーリングリストとどう違うの?

 SNSではまず友達登録をして自分の起点を作ります。すると、登録した人からの投稿が手元に届いたり、自分が何かメッセージを発信するとそれが登録した友人に伝わります。

 情報を単に知り合いに広めるのならメーリングリストでのやり取りと同じだろうと考えるかもしれません。ところが、SNSでは情報の伝搬にもう一歩優れた機能があります。よく目にする「いいね!」という機能です。この「いいね!」というボタンをクリックするだけで友人からの情報を自分の友人にそのまま伝えることができます。掲示板やメーリングリストはこの操作を手作業で転送しなければなりませんが、SNSは一手間でできます。これが繰り返されることで大勢の人に情報を広められます。

 おいしいお店を見つけた。話題の人気スポットに行った。新製品が発売されたなどの情報を、友達の友達から伝わり、友達の友達へと簡単に伝えていけるのが従来のソーシャルメディアにはない機能です。

● SNSって絶対に必要なの?

 facebookがもてはやされ、SNSを使わないといけないのかと思いがちですがそんなことはありません。自分にとっては無用の長物と思えば無理に利用する必要はありません。しかしそう言ってしまったら建設的ではありません。

 SNSはきっかけをつかむと活用の意欲がわきます。そのきっかけとなるのが、スマートフォンの購入です。

 スマートフォンではfacebookやmixiを快適に利用できる専用のアプリが公開されています。これを使うと日頃の何気ない出来事をその場で人に伝えられ、友人からコメントをもらえるなどリアルタイムに近い情報発信ができます。外出先で見つけたものを内蔵のデジカメで撮影して投稿したり、今いる場所をGPSで取得して周辺のおすすめの店を聞いてみるなど、今までにない活用が見いだせます。従来の携帯電話でもできないことはありませんが、スマートフォンとアプリを使うと簡単にできるため、SNSの利便性を実感できるようになります。

 食わず嫌いになるより、機会を見つけて挑戦してみるのが建設的です。

 ソーシャルメディアやSNSは、言葉だけでは難しいイメージがあり、また具体的にどんなものなのか想像がつかず、得体の知れないツールに見えてしまいます。それならいつも使っているメールや掲示板で足りるのではと思うのも当然です。実際、facebookは発展途上で、これから成長していこうという段階です。それでも、かじってみる価値は大いにあります。機会を見つけて時代のソーシャルメディアを体験してみることをおすすめします。きっと新しい活用が見いだせます。


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