教えて先輩:ソーシャルゲームとネットゲームはどこが違うの?一方、ネットを使ったゲームは以前からあり、ネットゲーム、あるいはオンラインゲームと呼ばれています。ソーシャルゲームもネットゲームも複数のプレイヤーが参加して同じ舞台で楽しむゲームです。それならば、両者の違いがどこにあるのでしょうか。 今回はソーシャルゲームとネットゲームの違いについて取りあげます。 ● 複数の人がプレイする点は共通 ソーシャルゲームもネットゲームも複数の人同士でプレイするゲームですが、プレイスタイルに若干違いがあります。 ソーシャルゲームは、ゲーム内で他のプレイヤーと一緒に協力したり競い合うものもありますが、一人でゲームをプレイしてその得点や結果を公表し、順位を競い合ったり交友関係を築いていくものが多いです。 ネットゲームは、ゲーム内に居合わせた人と対戦したり、チームを組んでゲームを楽しみます。アイテムの取引も直接できるなど、リアルタイムでのプレイを中心としています。 ● ソーシャルゲームは気軽なものが多い ソーシャルゲームは誰もが簡単に利用でき、短時間で気軽に楽しめる手軽さが人気を呼んでいます。 ソーシャルゲームは複雑な操作が少なく、牧場経営や、町作りなど簡素なゲームが多いです。一度ゲームを始めたら何時間もプレイするのではなく、ちょっと時間ができたときに軽く楽しむ程度なのも特徴です。 また、パソコンだけでなく携帯電話やスマートフォンでもプレイできます。専用のソフトをダウンロードしてインストールする必要はありません。ブラウザだけでプレイできたり、簡単な手順で自分のSNSページにゲームを登録するだけです。 ● ネットゲームはテレビゲーム並みの本格さが売り物 一方、ネットゲームは家庭用テレビゲーム並みの本格的な作品が多く、迫力あるアクションやグラフィクスをふんだんに取り入れています。それだけに、のめり込んで楽しめますが、事前準備も必要です。 ネットゲームは内容の充実度が高く、仲間とチームを組んだり対戦プレイを始めると一段落つくまでに1時間以上かかります。そのため、まとまった時間がないと満足に楽しめません。 ゲームをプレイするには専用ソフトをダウンロードしてインストールしなければなりません。ロールプレイングゲームのようなストーリーのあるゲームは何十ギガバイトものディスク容量を消費します。三次元処理など高度な画像処理を行うゲームの場合、高性能のパソコンが必要な場合もあります。 しかし、最近では専用ソフトをインストーせず、ブラウザでプレイできる方式が主流になりつつあます。手間いらずで楽しめるため、人気があります。 ● ネットゲームにはSNSのようなシステムがない ソーシャルゲームとネットゲームは人との交流やコミュニケーションの位置づけが大きく異なります。 ソーシャルゲームは、もともとSNSの中に組み込まれたシステムです。人とのつながりが主体であってゲームはサービスの一環という位置づけです。つまり、ゲームが中心ではなく、人と人とのつながりが中心です。ゲームを通じて知り合ったプレイヤー同士のつながりを、SNSに反映させています。 一方、ネットゲームはもともとゲームそのものの娯楽性を軸にしています。運営会社の公式サイトには掲示板による交流の場はありますが、SNSのようなシステムを採用しているところはまれです。あくまでも、ゲームが中心で、ゲーム以外での交友関係をひろげていくのは守備範囲外です。 ソーシャルゲームもネットゲームもオンラインで繰り広げるゲームの一種に違いはありません。ソーシャルゲームとネットゲームの違いを分けるとすれば、SNSと連携して手軽に楽しめる万人向けがソーシャルゲームで、テレビゲーム並みの本格さを追求した娯楽性の強いマニア向けがネットゲームです。 ソーシャルゲーム、ネットゲームのいずれも、のめり込みすぎるとパチンコ同様、ゲーム中毒に陥ります。通称、ネトゲ廃人と呼ばれ、自らの日常生活に悪影響を及ぼします。プレイする際は健康に注意して楽しむのが肝要です。
2012年2月29日発行 第331号
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