教えて先輩:スマホでつぶやいたり写真投稿したら居場所が漏れるの?答えは「イエス」なのです。 スマートフォンや携帯端末からtwitterでつぶやいたり、内蔵カメラで撮影した写真を投稿すると位置情報も同時に送信する場合があります。これに気がつかずに自宅から投稿すれば住所がわかってしまうのです。 なぜ、投稿しただけで居場所がわかってしまうのか、しくみと対策について説明します。 <どうして自分の居場所がわかるのか?>● スマートフォンのアプリには位置情報を取得して送信するものがある スマートフォンのアプリには、現在地を内蔵のGPSから取得して送出するものがあります。twitter用のアプリもその一つです。代表的なアプリとして、「ついっぷる」があり、近所のつぶやきとして地図を表示して自分の周りでつぶやいた人の投稿が読めるようにできています。 位置情報の送出は、たとえば「このお店の日替わりランチはおいしい」とtwitterで投稿すれば、そのお店の場所を地図で紹介できるためとても有用です。しかし、自分の家の中でいつもtwitterを利用している人にとっては、自宅の住所を不特定多数の人に教えてしまっているのです。同僚がフォロワーにいてちょっと地図で探したら住所を見つけてしまったというのは、このようなケースです。 ● スマートフォンのカメラで撮影するとその場所が記録される 写真などの画像データには、位置情報データを格納できる領域があります。この領域に記録された位置情報をGEOタグと言います。スマートフォンのカメラで撮影をすると、緯度と経度を自動的にGEOタグとして画像データ内に書き込みます。カメラで撮った写真をそのままネットに投稿するとGEOタグ入りの画像データとして送信します。そして、投稿内容といっしょに撮影場所を地図上に表示します。 これも自分の部屋で撮影した写真を投稿すると、自宅の住所を教えてしまいます。twitterアプリよりも、このGEOタグの方が気がつきにくい情報です。デジカメ写真にまさかこんな情報が含まれていたなんて初めて知ったという人もいるかもしれません。 <位置情報を送信しないようにするには>● アプリで位置情報の送信を許可しない 位置情報を使用するアプリは必ずインストール後はじめて起動すると位置情報の使用許可を求める確認メッセージを表示します。このとき、許可をしなければアプリそのものは機能しても位置情報は外部に出ることはありません。また、最初許可してしまった後に許可を取り消したいときはいつでも設定を変更できます。iOSの場合、設定から一般を選ぶと位置情報という項目があります。その中に位置情報を許可したアプリの一覧がありますので、取り消したいアプリを選択して許可を外せば完了です。なお、初回は機能制限を設定するためのパスワードを設定します。 ● 画像中に埋め込まれている位置情報を削除する 位置情報が埋め込まれた写真をそのまま投稿すれば、時として自分に望ましくない情報を公開してしまいます。そこで、必要に応じてGEOタグを削除する必要があります。GEOタグを削除は、アプリ、パソコンのどちらでもできます。具体的な方法は以下のページに詳しく紹介されています。 ● twitter側にある位置情報の付加項目を確認 twitterのサービス自体にも位置情報を扱う設定項目があります。しかし、今のところ位置情報を付加する機能は動作していません。アカウント登録時も付加しないように初期設定されているため、特に心配することはありません。もし気になるようであれば、一度確認しておくとよいでしょう。twitterのサイトにアクセスしてログインし、右上にあるアカウントをクリックすると設定という項目がありますのでそれをクリックします。ユーザー情報の項目からツイート位置情報を探し出し、「あなたのツイートに位置情報を付加」にチェックが入っていないことを確認します。もしチェックが入っていたときはそれをはずし、保存ボタンをクリックすれば設定を変えられます。 最近のネットサービスは、自分では気がつかない情報が送出されている場合があります。特殊な情報は事前に警告が出ますので、内容を確認するのを忘れないように。そして、使用しているうちに望ましくないと判断したときは、設定を変更するよう心がけてください。
2011年9月7日発行 第325号
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