よもやま話:地デジチューナー導入&活用ガイド今回はアナログテレビで地デジ放送を見るための地デジチューナーの選び方を中心に、まだまだ現役で使える白黒テレビの生かし方、そして一歩先行く活用法を取りあげます。 ここで紹介している商品は、Amazon.co.jp通販サイトで購入することができます。 ● 地デジチューナーの種類地デジチューナーには安価なものから、手頃な液晶テレビが買えてしまうほどのものまで幅広い製品があります。値段が高額なものほど、機能や拡張性が高いのが特徴です。 地デジチューナーを分類すると次のような種類があります。 ・ 地上波デジタル放送だけが見られるお手頃タイプ 4,000円〜6,000円 もっとも安価で機能がシンプルなチューナーです。地上波デジタル放送だけ見られればよいのではこれで十分です。 ○ 主な製品 ・ 地上波・BS・CS放送が見られる汎用タイプ 8,000円〜10,000円 地上波デジタル放送だけでなくBS衛星放送も見られる万能型で、スカパーe2も受信できる110°CS対応の機種もあります。大画面のブラウン管テレビが現役で当分使えるようであればこのタイプがおすすめです。 ○ 主な製品 ・ パソコンにも接続できる拡張タイプ 12,000円〜14,000円 地デジチューナーの映像出力端子を豊富に備えているタイプで、HDMIやD端子、パソコンのRGBなどあらゆる機器でも使えるのが特徴です。アナログテレビが役目を終えた後も有効活用できます。 ○ 主な製品
・ 録画機能も備えた高機能タイプ 15,000円〜20,000円 ハードディスクをつなげて録画もできるハードディスクレコーダーに近い高機能タイプ。小型の液晶テレビが買えるくらいの価格のため、本格志向向きです。 ○ 主な製品 ● BSが見られないテレビでもBS放送は見られる地デジチューナーを選ぶ際、BSが見られないテレビにつなげるのだから、地上波だけのチューナーで十分と考えるかもしれません。しかし、地上波しか見られないテレビでも、BS対応のチューナーをつなげればBS放送も見られます。地デジチューナーはビデオデッキの内蔵チューナーのようにアンテナとテレビの間に接続し、映像出力をテレビに受け渡します。チャンネル切り換えは、テレビ側ではなく、地デジチューナー付属のリモコンで操作します。つまり、テレビは映像を映し出す役割だけを担います。したがって、BS対応の地デジチューナーを使えばどんなアナログテレビでも、BS放送を見ることができます。 ● 地デジチューナーの選び方地デジチューナーは、自分の使い道に見合わない機種を選ぶと機能をもてあまして高い買い物になったり、反対に古いテレビが壊れてお役御免になった後は再活用できずかえって安物買いの銭失いになってしまうこともあります。 地デジチューナーを選ぶ際は次の点を目安にするとよいでしょう。
● ビデオ入力端子のないテレビも地デジ化できるこれまで取りあげてきた地デジチューナーは、ビデオ入力端子がテレビ本体についている必要があります。ビデオ入力端子のついていない昭和の白黒テレビや真空管テレビを引退させるのが惜しい人には、アンテナ端子に直接つなげて使う地デジチューナーがあります。
地デジチューナーあるいはビデオデッキのチューナーを介してつなげたいときは、市販のRFコンバーターをつなげれば再利用できます。 ● アナログテレビが使えなくなった後の活用法地デジチューナーを導入する最大の目的はアナログテレビを使い続けるためですが、そのテレビが使えなくなれば購入したチューナーも役目を終えてしまいます。どうせなら、せっかくの地デジチューナーを末永く活用したいと思うはずです。 それに一役買うのが、地デジチューナーを自宅の無線LANにつなげて、テレビの映像をワイヤレスで伝送できる機器です。これを使えば、パソコンやスマートフォンを使って家の中のどこにいてもテレビを視聴できます。しかも、インターネットを使って外出先から自宅のネットワークに接続すれば、遠隔操作で地デジチューナーからのテレビ映像を見ることもできます。 画質や対応機器により、以下の製品があります。 ● 一風変わった地デジチューナー・ スマートフォンやタブレット端末で地デジ放送を見たいスマートフォンやタブレット端末で地デジ放送を見たい人には、無線LANつきのチューナーがあります。ワイヤレスでテレビ放送を視聴できるので、アンテナケーブルを意識せず家中のどこにいてもテレビが見られます。ワンセグ放送ではなく、地デジ放送を受信するので映像は高画質です。 ・ 車載用地デジチューナー車の中で地デジ放送を見たい人向けに、専用の地デジチューナーが販売されています。地デジチューナーつきカーナビの方がよいという人もいるかもしれませんが、専用チューナーならではの安定した受信技術を備えています。 まもなく終了するテレビ地上波アナログ放送、地デジ化対策もぎりぎりになればチューナーも品薄になります。終了間際を避けて早めの導入をおすすめします。
2011年6月8日発行 第322号
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