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特集:ML対応ドコモ迷惑メール対策マニュアル2009

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 メールといえば携帯電話でするものといわれるくらいになりました。こうした普及とともに、無差別に送られてくるダイレクトメールや架空請求や詐欺まがいの不可解なメールが氾濫し、いざ自分に届くと頭を悩まされる思いです。まして、毎日絶え間なく送られてきてはパケット代の浪費にもつながります。

 以前、ドコモの携帯電話向けに迷惑メールの対策方法を特集しましたが、あれからずいぶん年月が経過し、携帯電話会社から提供される迷惑メール設定の機能が充実してきました。メーリングストからのメールも迷惑メール設定をしていても支障なく受信できるようになり、携帯電話からメーリングリストを利用しやすくなりました。

 そこで、前回の改訂・補完編として2009年版ドコモ携帯メール防止術を特集します。基本操作や設定方法は変わっていませんので、前回の特集記事もあわせてご覧ください。

● 迷惑メール設定をするには

 まずはiモードから迷惑メール設定ページに接続します。iMenuから画面下に進み、「お客様サポート」をクリックします。お客様サポートのページが表示されたら、3番の各種設定(確認・変更・利用)を選択します。先頭の項目に、「メール設定・確認」があります。すると、「かんたんメール設定」と「詳細な設定(メール設定)」の二つの項目が用意されています。まずは手軽にできる「かんたん設定」について説明します。

● かんたん設定でおおざっぱに対策

 「かんたん設定」を選ぶと、「いらないメールを拒否する」設定が用意されています。まずは既存の設定をすませ、自分に不都合な条件があれば「詳細設定」で追加していくのが便利です。設定には次の3つがあります。

▽ キッズオススメ

 PHSを含む携帯電話のメールだけに絞った設定で、次のように受信メールが受信制限されます。

  • 出会い系やアダルトなど特定のURLつきのメールを拒否
  • 携帯とPHSからのメールは受信
  • パソコンからのメールは拒否

▽ 受信拒否 強

 現在のところ、キッズオススメと同じ設定内容です。

▽ 受信拒否 弱

 メーリングリストやパソコンからのメールを受信するときに便利な設定で、次のように受信制限されます。

  • 出会い系やアダルトなど特定のURLつきのメールを拒否
  • 携帯とPHSからのメールは受信
    携帯からのメールのうち、メールアドレスを変えて送信したものについても受信する
  • パソコンからのメールは受信
    ただし、送信アドレスが実在しないドメインを記載している場合は拒否
 すでに自分で迷惑メール設定をしている場合は、かんたん設定に切り替えると既存の設定内容が上書きされてしまいますので、後述する詳細設定で手続きをするのがよいでしょう。ドコモでの迷惑メール設定が初めての携帯電話であれば、「かんたん設定」で受信拒否を強にして、必要に応じて詳細設定にて条件を追加していくのがおすすめです。

 「かんたん設定」にて最適なメールの受信方法をを選択したら、最後にiモードパスワードを入力して手続きを完了します。

● 詳細設定で例外措置を

 携帯電話でメールを幅広く活用している人にとっては、かんたん設定だけでは自分に必要なメールを受け取れない場合があります。ポイントサイトやお得意先のメール、特にインターネットから送られてくる重要なメールはきちんと受信できるようにしておかなければなりません。そこで、詳細設定で特定の条件のメールは受信できるようにします。

 「各種設定(確認・変更・利用)」のページ、もしくは「かんたん設定」のページにある「詳細な設定(メール設定)」を選択すると、「メール設定」のページが表示されます。「メール受信設定」の項目にある「迷惑メール対策」を選ぶと、iモードパスワードを要求してきますのでパスワードを入力して設定ページに進みます。「迷惑メール対策」には以下の設定項目があります。

  1. URL付きメール
  2. 受信/拒否設定
  3. SMS拒否設定
  4. iモードメール大量送信者からのメール受信制限
まずは一番下にある「iモードメール大量送信者からのメール受信制限」を選択して受信制限の設定をしておくのをおすすめします。携帯メールからのスパムを防げます。

 細かい設定は「受信/拒否設定」にある「設定」を選び、「次へ」に進みます。すると、ステップ1から5まで細かく分けられた設定画面が表れます。ここは内容を整理するのが複雑ですので、事例を挙げて説明します。

● 詳細設定のしかた

▽ 共通事項

 かんたん設定にて手続きをした人は確認だけしておけば十分です。

 ステップ1の携帯・PHSメールを受信したい場合は、各携帯電話会社の項目をチェックします。なりすましメールについては拒否する設定をおすすめします。次に、ステップ2のパソコンからのメール受信は特になければ「受信する」にはチェックせず、後述する特定のアドレスまたはドメインからのメールを受信するようにするとよいです。なりすましメールについては「存在するドメインからのみ受信」を選ぶのが無難です。

▽ 仕事で携帯メールの活用が多い人の場合

 仕事で携帯メールを活用する際は、自社や取引相手、メルマガや情報源となるサイトからの配信メールが大半を占めます。担当者が変わることも考え、特定のメールアドレスを受信する設定よりもドメイン指定受信を中心に手続きするとよいです。ステップ4の個別にドメインまたはアドレスを受信できる設定から、受信したい宛先のドメイン(@以降の部分)を記述します。

▽ プライベートのメールが多い人の場合

 友達や特定のサイトからのメールが中心となるので、サイトに登録しているドメインをステップ4にある受信設定を使って受信メールのドメインを指定します。インターネットからの個別メールに関しては、特になければドメイン指定でも十分です。受け取るメールは特定の人だけにしたいときは、同様にステップ4の受信設定を使って受信するメールアドレスを記入します。特定の人からのメールを受け取りたくないときは、ステップ5のドメイン拒否設定またはアドレス拒否設定を選び、受け取りたくないメールアドレス、またはドメインを記入します。

▽ メーリングリストからのメールを受け取る設定

 メーリングリストからのメールも詳細設定を使って確実に受信できます。ステップ3の宛先指定受信からメーリングリストの投稿アドレスを記入すれば完了です。この方法は、転送メールアドレスからのメールについても適用できます。以前はメーリングリストからのメールを受け取るにはメール送信者のドメインを一つ一つ指定する面倒な作業をしていましたが、その必要はありません。

● アドレス受信やドメイン受信設定はこまめに

 インターネットからのメールを受信拒否して、特定のアドレスやドメインだけを受信できる設定にしたときは、あらたに友人のメールアドレスや情報サイトに登録した際はメールが受け取れるように新たにメールアドレスやドメインを追加設定するのを忘れないようにしましょう。設定を怠ると必要なメールが受信できません。また、受け取ることのなくなったアドレスやドメインも受信設定から削除しておくのも大切です。受信設定できるアドレスとドメインの数には限りがありますので、適宜管理しておくのがよいでしょう。

迷惑メール設定は極力受け取る条件を厳しくして、詳細設定を使って必要なメールだけを通すのが良策です。届くまでの経路を狭き門にした対策が有効です。


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