特集:メーリングリストこの一年2008人の心を震撼させるニュースの多い中、メーリングリストのこの一年はどうだったでしょうか。恒例の一年を振り返る特集を今年もまとめてみました。
● 新規携帯メーリングリストサービスが相次いで旗揚げするもすぐさま淘汰に 昨年から若者に「メーリス」で脚光を浴びはじめた携帯電話向けのメーリングリストサービスは、今年に入り続々と新規参入してきました。トモメール、あつまろ☆ねっと、サクサクネット、友リスなど新進気鋭のベンチャーが名乗りを上げ事業を展開しはじめました。しかし、競争激化で、新規サービスをスタートしてまもなく廃止となるところもあり、脚光から淘汰へと変化の素早い展開になっています。
● 若者をターゲットにしたグループウェアサービスの充実 新規参入の携帯向けメーリスサービスの特徴は、飲み会などのイベントに便利なスケジュール表や出欠確認機能、日記帳、写真共有といったグループウェアの充実でした。これらは若者が友達同士で連絡や話題作りに役立つサービスで、もはや携帯メーリスの定番機能ともいうべき要素となっています。
● freemlもグループウェアサービスを充実 新たなサービスをセールスポイントに躍進する携帯メーリス企業に対抗して、大手のfreemlも黙っていませんでした。スケジュール、アンケート、出欠確認、投票とグループウェア機能の大幅な拡充を打ち出してきました。グループウェア機能つきメーリングリストといえばYahoo!グループでしたが、freemlはそれをしのぐ勢いを見せています。
● SNSにかげり?新たなコミュニティサービスの開拓時代へ SNSサービスもネットコミュニケーションの定番となり広く使われていますが、近頃では「飽きた」、「日記を書くのがおっくう」、「ログインが面倒」などの声が頻繁に聞かれるようになり、かげりが見え始めてきました。流行で飛躍したSNSも成熟期から後退局面に入りつつあるようです。SNSでは老舗となるカフェスタも事業運営が切迫しており、スタッフブログにて会員に事業継続への協力を求める異例の事態に直面しています。インターネットでのコミュニケーションに新たな形を求める要望が高まり、新規事業としてポストSNSが求められていく時代に入りつつあります。 インターネットのサービスは利用者から課金を徴収しないため、事業は景気に左右されがちです。突然の急激な景気後退はメーリングリストの事業にも影響を与えることでしょう。苦境をどう乗り切り、押し寄せる不況の波とどう立ち向かうべきか、模索と不安が入り交じる日々が続きそうです。2009年は長いトンネルの入り口に乗りかかった先の見えない年になるかもしれません。
2008年12月27日発行 第291号
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