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よもやま話:Yahoo JAPAN10周年とメーリングリスト


 日本のインターネットの代名詞とも言われるヤフージャパンが今年で10周年を迎えました。インターネットが一般家庭に普及して10年ともいえる節目の年ともいえるでしょう。そして、メーリングリストもビジネスとしての成長が10年にあたります。今回は昔話を交えた気軽なよもやま話をお送りします。

○ ヤフージャパンの前進はソフトバンクの検索サービスだった

 ヤフージャパンがサービスを開始する前は、ソフトバンクが検索サービスをやっていました。ここに登録されていたサイトがヤフージャパンに引き継がれていきました。この当時はまだサイトを開設しているのはまだまだごく少数で、依頼を出せば即採用でした。今では夢みたいな話です。ちなみに、この当時の検索サイトといえば、NTTホームページでした。NTTも事業の先見があればヤフーに座を奪われなかったでしょう。

○ 今やなつかし?ダイアルアップ

 今ではどの家庭でも常時接続が当たり前になりましたが、電話回線を使ってのピーギャーで接続するダイアルアップ接続が主流でした。そして何より、個人向けインターネット接続サービスがあちらこちらで産声を上げ始めました。契約は結んだものの回線がパンクして話し中の連続や、つながった配意もののなかなかデータが転送されず牛歩接続に不満続出。大変な環境でした。

○ 気がつけば何でもヤフー

 検索サービスに留まらず、オークション、ショッピング、動画、なんでもがヤフーのサービスに盛り込まれています。ヤフーで何でも事足りてしまう一大帝国になっています。これだけのビジネス戦略を打ち立てるのは並ではないのはたしかですが、「何でもヤフーっていうのはねぇ」と、とあるネット関連の編集長がつぶやいた一言をしばしば思い出します。

○ メーリングリストも共に歩んだ10年

 メーリングリストも事業として発展して10年と言えます。無料メーリングリストサービスの草分けがLIST.NETで、当時は申込み殺到で応募中止をするほどの活況でした。そのすぐ後を追うようにFreeMLやDNS(現在のインフォシークML)がサービスを開始。メールを使った広告媒体をビジネスとして堅実な事業としてここまでこれたといえます。それだけメーリングリストは、すたれない活用なのだと再認識します。

 これから先のインターネット、どんな利用のされ方をするのでしょうね。当たり前の使い方からあっと驚く展開になっていきそうな、そんな感触を抱いています。そして、メーリングリストもコミュニティの一要素として大きな役割を果たしていくのは間違いないでしょう。さらなるインターネットの発展に期待したいです。


2006年5月26日発行 第260号


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