特集:外出先でのパスワード護身術モバイル端末やネットカフェ、ビジネスコンビニなど外出先でもネットを利用できる環境が充実しています。アカウントとパスワードさえあれば、自分のコンピュータがなくてもその場にある端末で自分の利用したいサービスがつけるのは大変便利です。ところが、それにつけこんで他人のパスワードを盗み取り、窃盗や悪質な利用を企てる事件が多発してきました。パスワードは言ってみれば自宅の鍵、その鍵を盗まれないように身を守るにはどうすればよいかまとめてみました。 ● パスワード入力前に周りをぐるりと パスワードは誰でもが入力すれば簡単にその先に入れます。これを盗まれたら他人が何でもできてしまいます。人の多いところでは特に周囲を一度見渡してから入力するようにしましょう。ネットカフェのような個室でも上から見下ろしている場合があります。視線を感じなくても油断のない気持ちをもつのが大切です。 ● パスワードは手際よく打つ 盗もうとする人は遠くからキーボードを打つのを見ています。入力時にゆっくり打ち込んでいるとそれがはっきりと見られてしまいます。パスワードを打ち込むときはできるだけ素早くキー入力できるよう練習しておくようにしましょう。不安な人はさりげなくハンカチを手の上にかぶせてキーを打つのも手です。 ● リカバリーシステムを確認しよう ネットカフェやビジネスコンビニのパソコンにはたいてい、その前に使っていた人の利用環境や履歴データを消去されるリカバリーシステムが組み込まれています。インターネットの閲覧先なども再起動すると消えるようになっています。このシステムが導入されているか、利用前に確認しておくとよいです。また、こうしたパソコンを使う際は安心できる店舗を利用するよう心がけるのも大切です。 ● 外出前にパスワードを変更しておく 普段使うパスワードは共通して使っている場合もあり、万が一の被害拡大にもつながります。外出時に店舗のパソコンを使う場合は、暫定パスワードをあらかじめ設定しておき、帰宅して元に戻すようにするとよいです。帰宅した際は、すみやかに元のパスワードに戻すようにしましょう。 ● ネットカフェは要注意 最近、ネットカフェでのパスワード盗用が問題となっています。とりわけ、オンラインゲームのアカウントとパスワードを盗み、ゲーム内の所持品を根こそぎ盗み取る事件が急増しているそうです。それ以外にも各種サービスを利用する際に使われるパスワードもねらわれやすく注意が必要です。先にも述べたように、パスワードを入力するときは周囲に注意を払うのを忘れずに。 なお、パスワードを登用して不正利用する行為は犯罪として取り締まりの対象となります。もし、こうした被害を被ったときは最寄りの警察本部にお問い合わせください。
2005年3月28日発行 第246号
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