よもやま話:同窓会を装った個人情報集めに注意オレオレ詐欺が横行する昨今、「あやしい」電話がかかってくる機会が増えてきました。先日、私の所にあたかも同窓会事務局から住所を教えてほしいと、ぎこちない問い合わせがあり、個人情報収集だなとすぐにわかりました。どうやら、同窓会事務局と偽って個人情報を収集する手口の一つのようです。今回は、この怪しげな問い合わせの注意点と見抜き方を取り上げます。 ○ こんな内容の問い合わせが… 「○○大学の同窓会事務局の者です。××さんあてに先日住所更新のはがきを送ったのですが、こちらに返送されてきていないので住所を教えてくれますか? ××さんは、△△学部を卒業ですよね。それでその後の消息を知りたいのですが…」 ここで機転を利かせて
○ 相手の目的 何らかの名簿を入手して、それをもとに住所などの個人情報を得るのがねらいです。特に、最新の情報を入手したい意図があります。個人情報の転売には最新の内容ほど利用価値が高まるので、手当たり次第に電話をしているのでしょう。 ○ 手口を検証 まず、○○同窓会事務局から電話していることを伝えて信用を得ます。次に、手紙を送ったという偽りの話を持ち出します。そんな手紙が来たのだろうと思いこませればしめたものといったところでしょう。最後に、「住所を教えてください」と持ちかければ、同窓会の事務局ならとついしゃべってしまう誘導尋問なのです。 ○ 手口の見抜き方 どんな問い合わせであれ、公的な部署からであれば電話で処理するはずがありません。まず、この点に即座に気がつけば電話を切ってしまってもよいでしょう。次に、事務局なら学生のような声の人が電話をかけません。職員らしい声でないようであればこの時点であやしいです。また、背景の音が電話勧誘をしているような騒々しさが聞こえてくれば疑うべきです。一斉に電話で問い合わせをしている光景がバレバレです。 相手の対応のしかたも推察しましょう。マニュアルを読んでいるような話し方や、学生特有の社会人らしさを感じさせない言葉使い、大学名を言い間違えたり存在しない学科名を言ったなら偽物とばれたも同然です。バイトを使って仕事をさせているのが見事にわかります。 ○ ここに警戒 同窓会という言葉は、どことなく情報を漏らしやすい「すき」があります。これにつけ込まれないようにするには以下の点を心得ておくとよいでしょう。
2004年1月30日発行 第130号
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