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特集:ネットで役立つコミュニケーション術


 2004年最初の特集は、人とのコミュニケーションを気持ちよくできる秘訣を取り上げます。近頃、人とうまく話ができない、人とうまく関係をもてないと悩む人が増えてきました。日常生活はもとより、ネットでは見知らぬ人同士が集まっており、その中での振る舞い次第で自分の印象が良くもなれば悪くもなります。気持ちよく人とコミュニケーションをとるにはどうしたらよいか。簡単だけれども、忘れがちなワンポイントをまとめました。

○ あいさつをしよう

 どんな場面でも人と対面したらまず交わすのがあいさつ。「はじめまして」、「こんにちは」、「お久しぶりです。」など、まずは冒頭であいさつをしましょう。お互い気持ちのよいやりとりのはじまりは、こうしたあいさつからなのです。

○ 親切にしてくれたときはお礼をしよう

 質問に答えてくれたり、親切にしてくれたときは「ありがとう」とお礼を言いましょう。ごく当たり前でも最近はこれができなくなってきています。自分の気持ちはきっとわかってくれているだろうという考えは相手には伝わりません。

○ ギブアンドテイクを心がけよう

 ネットワークではギブアンドテイクの精神が大切です。人が悩んでいたり、わからないことがあったときは率先して答えてあげましょう。その姿勢があると、もし自分が逆の立場になったときは大勢の人から手をさしのべてくれます。ネットは自分だけ利益が得られればよいのではなく、お互いが利益をもたらす姿勢が大事です。

○ 思いやりの精神を忘れずに

 日常生活でも薄れてきたのが人に対する思いやり。悩みを持っている人にはその人の気持ちをくみ取ってあげたり、心の痛みを理解する気持ちをもちましょう。人の不幸をディスプレイを見ながらあざ笑うような心の浅ましい人になれば、その心が実生活でも表れてきます。気がつかないうちに、友人を失うことになりかねません。

○ 明るい話のできる人に

 ネットでは心の闇の部分が表に出てくるときがあります。ひねくれた解釈をしたり、悲観的な話題を持ち出しては大勢の人を憂鬱にさせたり、楽しい場を台無しにします。楽しい話を率先してできる人ほど人徳に恵まれます。

○ イエス・ノーを明確に述べる

 人の意見に対して、賛成・反対、あるいは、イエス・ノーをはっきり言うのはコミュニケーションにおいて欠かせない要素です。あいまいにすると、意思疎通が合わなくなったり、相手からすれば自分の意見が軽視されたと誤解を生むきっかけになります。文字だけのコミュニケーションでは相手の表情を見てその人の意志をくみ取ることができません。それだけに、白黒はっきりさせなければその後のやりとりにも支障が出てきます。自分の意見を堂々と述べ、それに対して自分の考えを主張する。そのためにはイエス・ノーをしっかり言うようにします。「玉虫色」は当事者以外の人にも歯がゆい思いをさせます。

○ 細かいことにこだわらない

 最近、些細なことを大きく取り上げたり、過剰に神経質になる人が多くなりました。小さいことに神経質になると全体像が見えなくなるばかりか、心の器も小さくなってしまいます。物事、小さいことにとらわれず、寛容な気持ちをもつよう心がけましょう。そして、全体像を見据える努力も大切です。誤字一つを声高らかに指摘して誇らしげになるような人にはならないように。

○ 純粋な気持ちを表現しよう

 すばらしいと感じたら「すばらしい」と言える人は立派です。相手に親近感を得るのは、喜怒哀楽を自然に受け止められる心です。現代社会、どことなくゆがんだ一面を目の当たりにしますが、それを自分の世界にまで持ち込まないのも、コミュニケーションをよくする秘訣です。

 コミュニケーションの本質は相手の立場になって接することです。そのためには、自分の心をしっかりもつ、これが重要になってきます。ここで述べた内容はとりわけ難しくはなく、忘れがちになっていた何かが含まれているといえます。参考になれば幸いです。

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