よもやま話:携帯電話FOMA F2051使用レポート恥ずかしながら、携帯電話をここ最近使っておらずそろそろ手にしようと思い立ち、思い切って最新鋭の携帯電話を購入しました。今回は、NTT DoCoMoのFOMAに対応した新機種F2051のユーザーレポートをお届けします。 ○ FOMA携帯電話私の方が疎いと言えますが、FOMAは3Gと呼ばれる第三世代携帯電話としてNTTが提供しているサービスで、384 kbpsの高速データ受信ができ、テレビ電話やiモーションと呼ばれる動画の利用も可能など、より高度な活用ができます。私は単純に興味本位で試したい好奇心でFOMAに手を出しただけです。ちょうど、NECと富士通から新型機種が発売され、グッドタイミングと思い手を出した次第です。○ F2501使用感発表された新型携帯電話は、富士通のF2501と日本電気のN2501で、その次にパナソニックのP2102Vが控えています。私は海外赴任もあり、日本国内の携帯電話はすべて解約していたので久方ぶりの新規契約です。ブランド意識もこれまでの機種の使い勝手の継承は全くなし。純粋な機種選択から始まりました。結局決めたのは富士通のF2051。NECのN2051のどちらでもよかったのですが、私は次の理由でF2051にしました。 ○ 全体的な印象F2051は折りたたむと厚さが27 mmで、直立させると安定して自立できるほど厚みのある筐体です。アンテナの突起はありません。直立させると、一見モアイ像のような貫禄があり、携帯電気カミソリのような印象も持ちます。重量も114グラムとややずっしり。デザインは好みによりますが、角張のあるごっつい端末といったところでしょうか。私は好感がもてます。手の握りも上場です。○ 携帯電話と言うより電話をかけられるPDA液晶はTFTで、とにかく明るくくっきり表示されます。文字は大変見やすいです。あえて言えば、もうほんのちょっぴり標準で使う中文字フォントが大きければ最高です。それだけ表示は優れています。音質もクリアできれいです。都内の鉄筋住宅に住んでいますが、室内どこでも電波状態は良好です。ユーザーインターフェースもよくできています。ヨーロッパで開発された携帯電話用OSを導入したそうなのですが、機能をよくまとめて構成されています。グラフィカルな表示はユーザーを魅了させられるだけでなく、機能全体をしっかり統括しています。ただ、残念なことにキー操作の反応が遅く、たとえばメールを選択すると次の動作までに1秒ほどかかってしまいます。これが評判を悪くしているようですが、実際触っていてさほどストレスを感じるほどではありません。何でも物事が瞬時に動かないと気が済まない人には向きませんが、そこまでこだわるほどではないというのが実感です。 F2501には11万画素CCDカメラもついており、270度回転ができます。試しに撮影したところ濃淡の明瞭な映像でした。メールで送信してパソコンで見ましたが、くっきりとした見栄えのよい画像でした。気軽に撮影するには十分です。 ○ 電話より電子手帳という印象他機種を比較したことがないのですが、住所録やスケジュール帳の機能はとにかく充実しています。写真入りの電話帳が作成でき、着信時に該当する電話帳に登録された画像が表示されるのはいいです。パソコンと連携するためのソフトも付属しており、Outlookとデータ交換できます。電子手帳をもたなくても十分個人データを管理できるだけの機能を持ち備えており、他の人からの評判でもこれは他機種には負けないと言っています。実際、私も使っていてPDAを持っている印象です。○ 難点一番感じるのは、先程も述べたようにキー操作の反応がちょっと遅い点です。そしてもうひとつ、マルチタスク機能です。この機種はi-modeをしながら電話をかけたり電卓を起動するといったマルチタスクができます。しかし、i-modeをしながらメールの送受信ができません。他機種ではできるのですが、この機種ではできないのがつらいところです。あればうれしいのですが、なくても別段差し支えないと感じれば気にならないでしょう。また、あらゆる機能が詰まっているので、ある程度使いこなすのに時間がかかります。これは他機種でもそうでしょうが、設定変更をしたいときはマニュアルを調べて対処しないとどこに所望の設定があるのかわかりません。デジタル端末に順応できる人向けと感じます。 ○ 総合評価私はよい評価をしています。今までの経緯がないだけに比較せずにすんでいるからかもしれませんが、細かい不満はあっても大きな不満がありません。漢字変換も利口で、電池のもちも移動時170時間と長いです。帰宅して充電を忘れずにしていればまず大丈夫です。一日充電を忘れても使えるでしょう。地下街で使えない難点はデュアルモード機能でPDCにすれば克服できます。F2051は使い込んでいくうちに良さのわかる機種といえます。ですから、表面だけで評価するのは難しいです。それだけ高機能端末といえます。 ○ ライバルのN2501との比較比較したことがないので何とも言えません。NECはブランドがあるせいで、使い勝手と無難さ、そして新開発のニューロポインタの興味で選択する人も多いと思います。機能的に一長一短があり、使い心地も個人差が出ます。人の意見に左右されず、自分自身で触って決めるのが一番です。つまり、NECも富士通もそれだけ拮抗した性能を持っています。ここの機能に優劣はあっても全体の悪印象はないです。とにかく、電話なのかデジタル機器なのかもう判断できないくらいの機能性端末に驚かされました。時代に乗り遅れそうと言うのが正直な感想です。
2003年1月27日発行 第111号
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