よもやま話:あなどれし最新ファックス!久々のよもやま話。今年は初めてですね。今回のテーマはファクシミリ。自宅にファクシミリを導入したのですが、いやはや今のファクシミリは機能がいっぱいで絵や文字を送るだけの機材ではないことにびっくり。その機能をいくつか紹介して参りましょう。知っている方は何を今さらと言われそうですが、どうぞおつきあいください。 ○ カラーでファックスが送れる! 白黒画像が当たり前のファックスでしたが、それはもう古い。カラー対応のファックス同士ならカラーで画像が送れます。付属機能定番のイメージスキャナもカラー対応で、カラーコピーもばっちり。機種によってはパソコン用プリンタ接続端子もあるのでカラープリンタにもなります。解像度はパソコンプリンタの方が上ですが、モノクロの世界をこれほどまでに飛躍しているところがすごいですね。 ○ メールも出せちゃう ファックスは文字も画像として送られるからワープロ文書として再利用できない。これがファックスの短所でしたが、今や携帯電話のようにボタンを駆使して文字を打ち込み、メールとして送信できてしまうのです。もちろん受信もばっちり。インターネットを通じてどんな人にもメッセージの送受信ができます。ただし、電話会社のメールサービスを申し込む必要があります。 このメール機能はかなり優れもので、文字はボタンでテキストデータとして作り、ファックス画像を自動的に画像データ(TIFF形式など)に変換して添付ファイル形式で送れるのです。ファックス機でもパソコンで扱うような添付ファイルを利用できてしまうのです。受信も同様の方法で、相手から送られてきたメールをテキスト部分は液晶画面で読み、画像データはプリントアウトして写し出せます。パソコンが苦手で今まで手を出せなかった人にもメールを送れるのがメリットです。 ○ ブームになるか?Lモード iモードの家庭用電話機版といったのがLモードです。電話機に何行も文字が表示できる液晶ディスプレイがついており、それを通じてメールや生活に役立つ情報サービスを受けられるシステムです。手軽な家庭用情報端末として、オンラインバンキングやショッピング、情報検索といった機能が利用可能となります。画像をダウンロードするとファックスを通じてプリントアウトされ、紙で保存できる便利さもあります。料理のレシピや地図案内を入手するのに役立つ機能といえます。iモードのように携帯電話では文字が小さくて読みにくいといった不便さがありましたが、Lモードは大きな画面なのでお年寄りにも優しいメディアとなるでしょう。 LモードはNTTが首都圏を中心に開始したばかりで、利用するには別途料金が徴収されます。またISDN回線の工事も必要になるので初期投資をしなければなりません。サービスの充実がカギとなりそうですが、情報活用メディアとしては有力株となるでしょう。 ○ 最新鋭ファックスのお値段 結構高いです。Lモードに対応したファックスは5万円弱、カラーファックスは6万円ちょっとします。さすがに多機能ファックスには手が出ませんでしたが、Lモード未対応でメール機能はついたものでは3万数千円程度で購入できます。大型液晶ディスプレイは大変便利で、プリントアウト前に画像を確認できる機能があります。典型的な機能しかないファックスでは2万円程度です。 ファックスも国内で普及してはや25年以上たちますが、開発当初このようなデジタル情報を扱う機器に発展するとは思いもよらなかったでしょうね。現代ファックス事情、ITの勢いにひとつの流れを築いているようです。 2001年 6月30日発行 第69号
|
前の記事
記事一覧
次の記事
全バックナンバー
MLweeklyトップページ
|
|
ML weeklyは「まぐまぐ」の発行システムを利用しています。 マガジン発行ID: 0000026807 |