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教えて先輩:携帯でメーリングリストに参加したい


 今回の「教えて先輩」は、私のところに寄せられる質問メールの中でもダントツに多い「メーリングリストの参加に携帯のメールアドレスを使ってもいいか」を取り上げます。
    「メーリングリストを携帯電話で利用したいのですが」
    「メンバーの中には携帯電話のアドレスだけの人はどうすればよいの?」
    「携帯電話でメーリングリストに参加したら断られた」
など、携帯電話でメーリングリストに参加するのはよいのか、たくさんの質問が寄せられています。

回答は、通常のメーリングリストであれば「携帯電話のアドレスは使用しない方がよい」です。

主な理由としては
  • 文字数に制限がある
     携帯電話のメールはまだまだ長文の送受信ができません。そのため、パソコンを使って書いたメールが長いとき、途中で尻切れになって届きます。肝心の部分が読めないなんてときもあります。

  • ヘッダ情報が受信文字数を圧迫する
     メールにはヘッダと呼ばれる配送情報が必ず先頭に付記されます。これが携帯電話のメールでかなりの文字数を食ってしまうので、受信できる本文も少なくなります。メーリングリストによっては特殊なヘッダが付記されるのでさらに受信文字数が減少します。

  • メールの読み書きが携帯では不便
     携帯電話でメールを書くのはボタン操作だけでも大変です。じっくり自分の考えをまとめて書くというには向いていません。しかも、小さい画面で見るので大変です。通勤電車の中でこうした作業をこなすのは無理があります。友達同士のメールと違って、メーリングリストでは見ず知らずの人と話をするので、しっかりした内容のメールを書かなければメンバーに失礼です。時間をかけてメールを読み書きできる方がメーリングリストではよいコミュニケーションができます。

  • 着信エラーが管理人を悩ます
     携帯電話のメールは受信できないところにいたり、受信容量をオーバーしてしまうと返送されます。こうした着信エラーを生じる頻度が高いため、メーリングリストでは嫌われます。着信エラーのメールはすべて管理人に送られます。着信エラーが続くと管理人のメールボックスはエラー通知でいっぱいになり、処理に苦労します。自分は便利でも時として管理人を悩ましていることも結構あるものです。
携帯電話でメーリングリストを利用したいときは、携帯電話専用のメーリングリストサービスがあります。これは、ヘッダの削除や着信エラーの大作など上に述べた問題のいくつかを解決してくれます。携帯電話の仲間同士でメーリングリストを作ってしまうのもひとつの方法です。


2001年 4月14日発行 第58号


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