特集:ネットのねずみ講ついに摘発「安い投資で大金が手に入る新しいマネービジネス」と甘いキャッチコピーで触れ回るネットねずみ講の勧誘メール。インターネットを使ったねずみ講のメールを流し現金百万円近くを得ていた容疑者が先日逮捕されました。インターネットねずみ講で逮捕されたのはこれがはじめて。 リストに記載されている人に送金し、先頭の人を削除して末尾に自分を加えて新たにメールや掲示板に流す。このような行為は無限連鎖講という犯罪となります。ひとりがはじめると無限に拡大し、歯止めがかからない状況に陥ります。数年前に、インターネット上でこのねずみ講まがいのメールが大量に流れ、メーリングリストにもその被害が及びました。メーリングリストは一回の送信で大量勧誘ができるだけにうってつけであったからです。しかし、そのメールのおかげでメーリングリストの雰囲気は台無しになり、抗議の嵐が吹き荒れた所は数多く見受けられました。 インターネットでねずみ講まがいの行為をすれば大勢の人が同じ行為を繰り返し、ネットワーク中で無用なメールや不愉快な勧誘であふれかえってしまいます。自分一人くらいどうってことない、ちょっとおもしろ半分でやってみようという人の身勝手な振舞いが、実は大勢の人に多大な迷惑をかけているのです。しかし、こういった人はその自覚意識がないだけに歯止めをかける手がかりがないままでありませんでした。 今回、はじめてこのインターネットのねずみ講が摘発あれ、今後は安易にゲーム感覚でやってみようという気持ちに歯止めがかかるきっかけとなりそうです。 ただ、ちょっと驚いたのは、このねずみ講行為で百万近い現金を得たという点です。「ねずみ講メールを流しても手元に入るのはほんのお小遣い程度」と今まで言われてきましたが、10万近いメールを流しただけの効果なのか大きな現金収入に結びついていたという事実は初めて知りました。もちろん、その代償は言うまでもありません。 「働かざるもの食うべからず」。そして、安易なキャッチコピーに不利間羽sれないこと。これが大切です。電子メールを自己中心的な利益のために活用すると大きなしっぺ返しを受けることを今回のニュースは暗示していると言えます。
2001年 1月27日発行 第47号
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