特集:転送メールアドレスをMLで使わないで最近のインターネット関連雑誌には、間違いだらけの解説記事が目立つようになってきました。ライターの調査不足が原因と思いますが、メーリングリスト関連の記事にも平然と誤った奨励をしている記事があります。それが、今回の特集「転送メールアドレスをMLで使用してはいけない」です。 ○ 転送メールアドレスって何? 通常のプロバイダから与えられるメールアドレスは、メールを保存するためのメールボックスが用意されており、メールを受信するときはそのメールボックスを読み出します。一方、転送メールアドレスとは、メールボックスをもたない単に中継するだけのメールアドレスです。転送メールアドレスは、好きな名前のアドレスをつけられるのがウリで、契約申込みの際、転送先をプロバイダのメールアドレスに指定すれば気に入ったメールアドレスでメールが利用できます。 最近はネットストーカーなど、不用意に自分のメールアドレスを知らせるのを防ぐためにこうした転送メールアドレスの使用を勧めているところもあります。というのも、もし万が一ストーカーに狙われた場合、転送メールアドレスを解約すればメールによる嫌がらせから逃れられるからです。 ○ なぜ転送メールアドレスをMLで使ってはいけないの? ところが、メーリングリストで転送メールアドレスを登録されるのは運営上大変迷惑なものとして敬遠されています。これが、電子メール特集の記事であやまったとらえかたをされており、大きな誤解を生んでいるのです。 メーリングリストでは、管理人は常に配送メールのチェックをしており、配送できなかったメールは管理人に送られます。管理人はエラーで返ってきたメールから該当アドレスを見つけて必要に応じて登録削除をしています。ところが、転送メールアドレスで登録されると転送先となるメールサーバーがトラブルを起こして返送されてきた際、まれにエラーの情報に転送アドレスの情報が記載されていない場合があるのです。管理人は登録リストを参照してもエラーの該当アドレスが見つけられず、対策がとれません。当然、エラーが永久に続いてしまえばメーリングリストの運営に支障をきたしてしまうのです。 最近の雑誌には時折こう書いてあります。
「何かあったら転送メールアドレスを解約すればよい」 ○ どんなアドレスならいいの? 繰り返しになりますがメーリングリストに登録するときは
2000年 6月3日発行 第13号
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