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特集:どうする?スマホのウイルス対策

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 スマートフォンやタブレット型の端末が相次いで発売され、その勢いは携帯電話や携帯端末市場を大いに活気づけています。最近では、Android OSを搭載した製品が軒並み増え、消費者に一層の興味・関心をひかせています。

 その一方で、Android端末を狙ったウイルスが多数確認され、大事な個人情報を盗まれる危険が高まっています。特にAndroid端末は先行するアップルの製品と異なり、ウイルスによる被害を受けやすい面があります。もちろん、アップルの製品も完璧ではなく、危機意識を持たなければなりません。

 参考: 情報処理推進機構(IPA)の資料より

 今回は、スマートフォンやタブレット端末にウイルスを感染させないための注意と対策について取りあげます。

● スマートフォンを狙ったウイルスが急増

 スマートフォンは通常の携帯電話よりも多くの個人情報を記録しています。パソコンやクラウドなどのネットサービスと連携して情報のやりとりをしているため、普段持ち出さないような業務文書や個人情報、さらにはネットサービスを利用するためのアカウント情報に至るまであらゆる情報を常に持ち歩いています。言い換えれば、スマートフォンは情報の財布なのです。こうした情報を盗み出せばその価値は大きく、その手段としてパソコン同様にスマートフォンを狙ったウイルスが相次いで現れるようになりました。

 日常生活で現金やキャッシュカードの入った財布を紛失したり盗難されれば一大事です。スマートフォンも同じ被害に遭えば大きな損害を被ります。しかも、メールなどのアカウント情報を盗まれたり、メールの中身を盗み見されれば公私問わず一大事です。それだけに、これまでの携帯電話以上にスマートフォンはウイルスの感染防止を厳重にしておかなければなりません。

● スマートフォンがウイルスに感染するとどうなる?

 ウイルスに感染すると、次の情報が狙われます。

  1. 保存されているメール
  2. 住所録や電話番号、スケジュールデータ
  3. 保存している写真やPDFなどのデータ類
  4. twitterやSNSなどのアカウント情報
  5. 現在地の情報

 どれをとっても重要な個人情報で、アカウント情報はパスワードを突き止められれば、なりすましやサービス内のデータを盗まれるなど被害がさらに拡大します。

 さらに悪質なのは、ウイルスに感染すると使用しているスマートフォンが乗っ取られ、勝手に遠隔操作されてしまうのです。そして、知らぬ間にスマートフォンを介してデータ通信が行われたり、自動的にメールを送信されるなど、犯罪の踏み台にされる危険もあります。そのほか、GPSのデータを入手して現在地を監視される場合もあります。

● ウイルスはどのようにして感染するのか

 スマートフォンにウイルスを仕掛ける手口は大きく二種類あります。

・ ウイルスを仕組んだアプリをダウンロード

 アプリを配布しているサイトの中には、意図的にウイルスを仕組ませたアプリを公開しています。それを知らずにダウンロードしてインストールしてしまうとウイルスに感染します。特に、配布が終了した有名アプリを入手しようとネットで検索して見つけた場合、安易にダウンロードすると思わぬ危険が待ち受けています。大手のアプリ配布サイトは公開前に事前審査をしてウイルスのチェックをしていますが、信用性のないサイトを利用する際は気をつけなければなりません。

・ facebookやtwitter経由で誘導されたサイトにアクセス

 facebookやtwitterでのやりとりで、有益な情報と誘い文句をつけたサイトへアクセスすると、予期せぬ感染被害に遭います、そのサイトには、OSの欠陥を悪用した巧妙な仕掛けを施した記述がしてあり、閲覧するとウイルスに感染します。facebookやtwitterでは短縮URLというアドレスの文字数を減らした記述を用いるため、一見しただけではそのサイトがどこの企業やプロバイダであるか判断がつきません。そのため、一方的に送られてきたスパム情報でも危機意識なく安易にアクセスしてしまい、感染被害を招いてしまうのです。

● Android OS搭載の製品は標的にされやすい

 スマートフォンやタブレット端末で用いられている二大OSといえば、アップルのiOSとGoogleのAndroidがあります。そのうち、Androidはウイルス感染がしやすい難点があります。

 iOSはアップルの製品のみに使用され、他社の製品に組み込むことを認めていません。また、アプリのダウンロード先も自社運営のApp Storeのみに限定し、審査を通ったもののみを配布しています。アップルはシステムやハードウェアの規格を一元化して他社には開発・供与を認めず、アプリの入手ルートも一カ所に集約することでセキュリティを高めているのです。

 一方、Android OSは誰もが自由に利用でき、製品に組み込むことが認められています。開発したアプリも誰もが独自に配布することができます。しかし、Androidは製品ごとにOSを最適化しなければならない大きな欠点があります。もし、最新のOSが発表されても使用している機種を製造している会社が対応してくれなければアップデートすることができません。もし、対応されずにセキュリティの不具合が野放しのままになればウイルスに感染する確率が高まります。また、前述のようにアプリの配布先は点在しているため、事前審査を行わないサイトからアプリを入手すればウイルスに感染する危険があります。そのため、常にセキュリティと向き合いながら端末を使用しなくてはなりません。

 アップル製品は、大きな手のひらの上で守られた世界で生活するのに対して、Android製品は自由奔放の世界で生活するようなものです。それだけにAndroid製品はウイルスの感染もしやすく、無防備のままでは格好の標的にされやすいのです。Andoroid製品を使うのであれば、自分の身は自分で守る必要性があります。

● ウイルス感染を防ぐには

 スマートフォンのウイルス感染を防ぐには、パソコン同様にウイルス対策用のアプリやサービスを利用します。Android端末の場合、二種類の利用方法があります。

・ 携帯電話会社のセキュリティサービスを契約する

 携帯電話会社には、スマートフォン用にウイルス対策や遠隔操作によるロック機能を備えたセキュリティサービスを用意しています。基本的には、大手セキュリティ会社と提携してアプリを配布しサービスを提供しています。

 使用している機種がサービスに対応しているか確認してから契約してください。

・ 市販のセキュリティアプリを購入する

 大手セキュリティ会社は相次いでAndroid端末向けのウイルス対策アプリが登場しています。機能も豊富で、ウイルス対策だけでなく、スマートフォンを紛失したり盗難被害にあった際にパソコンから遠隔操作して端末を使えなくできる機能もあります。

 そのほか、Google Playには無料で使えるウイルス対策ソフトが数多く公開されています。優秀なアプリも多いので、利用価値は大いにあります。

 iOS用のウイルス対策アプリは数少ないですがApp Storeで販売しています。

 Macintoshを使っている人は、Macintosh用のウイルス対策ソフトである「ウイルスバリア」を導入すると、iPhoneやiPadのウイルススキャンも同時に行えます。アップル製品を愛用している人には一石二鳥です。

● 日頃からのセキュリティ対策

 これからはスマートフォンもウイルスの脅威と向き合っていかなければなりません。それには、パソコンと同じようにセキュリティを意識しておく必要があります。技術的な情報収集だけではなく、日頃持ち運ぶ際も注意を払うのが大切です。

・ Androidはウイルス感染の危険が高いことを意識する

 Android OSは発展途上にあり、市場戦略においてもウイルスに感染しやすい面があります。ウイルスに感染しやすいという認知度も低いため、まずは自ら危険性を意識することが大切です。

・ OSのアップデートは必ず行う

 パソコンのOSアップデートと同じく、使用しているスマートフォンのOS更新案内が来たときは速やかに手続きするようにしてください。ウイルス感染を防ぐのに効果的です。

・ 信頼性のないサイトからアプリをダウンロードしない

 グーグルや携帯電話会社が運営するダウンロードサイトであれば、事前審査でウイルスが混入していない安全なアプリを入手できます。アプリをダウンロードする際は信頼性の高いサイトからのみするのが賢明です。入手困難な古いアプリを手に入れようと信頼性の怪しいサイトからダウンロードするのは危険です。

・ ウイルス対策用のサービスかアプリを導入する

 Android端末は必要不可欠と捉えて、ウイルス対策用のサービスを利用するかアプリを導入するようにしましょう。万一感染した後では取り返しがつきません。

● スマートフォンの不用意な置き忘れに気をつけよう

 ウイルス対策だけでなく、日頃スマートフォンを持ち歩くときは安直に机の上に置いたままにしたり置き忘れをすると、第三者に端末を操作される危険があります。万が一に備え、次の点を心得ておいてください。

・ スマートフォンはなるべく身につけておく

 スマートフォンは情報の財布と例えたように、かばんに入れず身につけておくのがよいでしょう。ベルトにつけられるケースや首から提げるアクセサリーを購入するのも一手です。

 スマートフォンを身につけておくのに便利なグッズを紹介します。

・ 紛失や盗難にあったときはすぐさま対処を

 不測の事態で所持しているスマートフォンをなくしてしまったり、盗難された場合はすみやかに加入している携帯電話会社に連絡します。端末を勝手に操作されればパケット料金にも影響します。また、セキュリティアプリを導入している場合はパソコンから遠隔操作してスマートフォンをロックしたり、回収が困難であるときはデータ消去の命令を送信して中に入っている情報を消す作業を忘れずに行ってください。

 今後ますます深刻化するスマートフォンのウイルス対策、端末よりも中身の情報が最も大事です。とれる対策は確実に行うようにするのがベストです。


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