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特集:携帯端末パケット代節約虎の巻

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 スマートフォンやタブレット型の携帯端末が続々と登場し、さっそく購入した人もたくさんいるでしょう。手に入れた当初はうれしさいっぱいで時間を見つけてはネットサーフィンやアプリに没頭してしまいます。

 ところが、その喜びも翌月に届いた請求書を見て一変してしまう人もいるのではないでしょうか。初めてスマートフォンに買い替えた人にとっては、今までの携帯電話で支払っていた月額料金よりもはるかに高額な請求に戸惑い、毎月の通信費が今後負担になるのではと不安をよぎらせます。スマートフォンや携帯端末でのデータ通信は、通常の携帯電話を使ってi-modeサイトを閲覧するよりも大量のパケットを消費するため、自分では気がつかぬうちに通信料金がパケット定額制の上限額に達してしまいます。

 スマートフォンやタブレット端末を利用する際にかかる通信費はちょっとした知識や利用スタイル次第で節約できます。今回の特集は、携帯端末の月額料金を少しでも抑えるための節約術を紹介します。なお、予めパケホーダイダブルなど従量課金と上限額を組み合わせた定額料金プランに加入していることを前提に話を進めます。

● パケットが湯水のように消費するケース

 メールやネットを利用する以上、パケットは必ず消費します。その中でも次のサービスは特に大量のパケットを使います。

  • Flash動画や画像がたくさん盛り込まれているウェブサイト。
  • YouTubeUstreamなどの動画投稿サイト。radiko.jpなどのインターネット放送。
  • MB単位のワープロ文書やPDFファイルのダウンロード。
  • デジカメで撮影した画像をTwitterFacebookへ投稿。

 これらのネットサービスをパケット定額制が適用されるデータ通信回線網(3G回線など)で利用すればあっという間に上限額に達します。たとえば、ドコモのパケホーダイダブルに契約してスマートフォンでデータ通信をしたとき、71,250パケットで上限額に達します。これはおよそ9MBのデータ量に相当します。NTT docomoのトップページは約1.3MB(公称)で、同様のページを頻繁に閲覧すればすぐに上限額に到達します。

 スマートフォンで表示されるウェブサイトはパソコンで閲覧するものと同じなので、1ページあたりのデータ量がi-modeサイトと比べてはるかに多く、閲覧すればパケット料金に反映します。その結果、携帯電話での利用スタイルをスマートフォンですれば、思わぬ出費をしてしまうのです。

● パケット料金を節約できるパターン、できないパターン

 通信費を節約するにはできるだけパケット料金が上限額に達しないよう工夫しなければなりません。そのためには外出先で大量にパケットを使う利用スタイルを見直さなければなりません。しかし、プライベートでの活用や仕事での利用でデータ通信が欠かせない人もいるはずです。そこで、パケット代の節約ができるパターンとできないパターンを分けておく必要があります。

<節約できるパターン>

  • 駅のホームやカフェなど外出先でネットを利用する場所が限定できる。
  • 外出先はメール中心にして、動画やネット閲覧は自宅と割り切れる。

 これらが使い分けられれば、目的に適したデータ通信回線を選ぶことで月々の支払いをかなり抑えられます。

<節約できないパターン>

  • 暇つぶしにどこでもネットを使いたい。特に動画やネット閲覧は頻繁に利用したい。
  • 仕事で取引先に出向いてネットを利用しながら説明をすることが多い。
  • 外出先からPDFなど大きなファイルをダウンロードすることが多い。
  • 路上でお店の検索や口コミ情報の閲覧を頻繁に利用する。

 これらの場合は、外出先でデータ通信回線をフルに使わなければならず、すぐにパケット上限額に達します。したがって、定額フラットプランと長期割引プランを契約しないかぎりコストを抑えることはできません。

● 通信費を節約するには外出先のパケット料金を抑えるのがカギ

 通信料金で最もかさむのは、外出先で消費するパケット料金です。これは携帯電話のパケット定額制やモバイルルーターのデータ通信専用定額プランのいずれも共通です。そこで、いかに外出先でパケットを使わずにネットを利用するかが節約の大きなカギとなります。どこでもネットが利用できないなら携帯端末を持つ意味がないと思うかもしれません。しかし、データ通信の回線知識を知っていると費用を抑えつつネットを快適に利用できます。

● データ通信回線の種類を知っておこう

 携帯端末でネットを利用するには3つの回線があります。これらを使い分けるのが通信費節約につながります。特に今まで場所を問わずすべてパケット定額制の回線でネットを利用していた人にとっては有用です。

<3Gデータ通信回線(3G回線)>
 携帯電話会社やデータ通信サービス会社が提供する回線。場所を問わずどこでもインターネットに接続できる代わりに、最も料金がかかります。パケット定額制を契約ぜず従量料金で利用すれば費用は天井知らずです。

 長所: いつでもどこでもネットに接続できる。メールなどリアルタイムで連絡を取るときに最適。
 短所: 通信料金が高い。自宅と同じようなネットの利用をすれば短時間で上限額に到達する。

<契約プロバイダと無線LANを使った宅内利用>
 自宅で契約しているプロバイダのブロードバンド回線に無線LANルーターを設置すれば携帯端末をWi-Fiと呼ばれる通信方式で接続でき、パソコン並みに高速インターネットが利用できます。しかも、回線使用料はプロバイダの月額料金の範囲内なので特別な費用は一切かかりません(ただし、レンタルの無線LANルータを契約した場合は別途追加料金がかかります)。自宅でパケット定額制の通信回線を使っていた人は無線LANの設置をおすすめします。なお、オフィスの無線LANを使用する場合は社内規定と照らし合わせてシステム管理者と相談してください。最近は社内セキュリティが厳しいので無断での使用は禁物です。

 長所: 契約プロバイダの月額利用料金だけで済むので特別な費用はかからない。
 短所: 別途無線LANの購入やレンタルが必要。ただし初期投資だけで済むので、それ以降は費用がかからない。

 自宅で利用できる主な無線LANルーター

<公衆無線LAN回線>
 駅やカフェ、ホテル、新幹線の車内などには一定の料金を支払えば使い放題で自宅の無線LANと同じ通信速度でインターネットを利用できる公衆無線LANサービスがあります。料金も月額500円前後と安価です。さらに、顧客サービスの一貫として無料で無線LANを提供している店もあります。図書館や公共施設にも独自の公衆無線LANサービスを設置している場合がありますので、最寄りの施設を調べてみるのもよいでしょう。

 長所: 安価で自宅と同等のインターネット回線が利用できる。データ量を気にせず動画やネットサーフィンを思う存分に楽しめる。
 短所: 設置場所にいなければサービスを受けられないため、ネット接続環境の自由度が狭い。

 主要公衆無線LANサービス

 公衆無線LANに関する解説記事がありますので、あわせて参考にしてみてください。

● 利用スタイルを徹底してパケット料金を節約する

 外出先で通信費を節約しつつ、できるだけ現状と変わらないインターネットの利用をするには3G回線と公衆無線LANをうまく使い分けるのが効果的です。活用スタイルを徹底すれば現状より費用を抑えられます。

 外出先でのネット利用には次のような法則があります。

    場所を問わずネットに接続したい → 通信費が高い
    限られた場所でのネット接続 → 通信費が安い

 これを踏まえて、どのようにすれば通信費の節約ができるか対策を考えてみます。

<通勤時にネットを利用するなら公衆無線LANをフル活用>
 通勤で利用している交通機関の駅構内に公衆無線LANが設置されていれば、ネット接続は駅のホームを中心に利用します。動画やウェブサイトの閲覧は駅構内だけに限定し、メールや緊急時以外は3G回線を使わないようにします。

<買い物帰りの休憩時には公衆無線LANのある店を選ぶ>
 カフェやファーストフード店には公衆無線LANを設置しているところがあります。ちょっと休んでネットを利用したいときは公衆無線LANが設置してある店を選ぶとよいでしょう。高速回線なので高画質動画の閲覧も快適にできます。なお、飲食店で利用するときはエチケットとして何か注文を取るようにしてください。

<自宅では一切3G回線は使わない>
 自宅では無線LANルーターを設置して絶対に3G回線を使わないようにします。通常、一度設定すれば以後は端末側が無線LANを認識すると自動的に切り換えてくれます。しかし、部屋によっては無線LANの電波が行き届かず、気がつかずに3G回線で接続してしまい無用な出費につながるときがあります。そこで、帰宅後は3G回線をオフにして確実にWi-Fi接続にする習慣を心がけるのが得策です。自宅内で確実に無線LANの電波が受信できれば無理にしなくても大丈夫です。

● 思わぬパケット浪費を防ごう

 いくら気をつけていても時として無用なパケットの消費を招くときがあります。以下の点には十分気をつけてください。

<3G回線でやり取りするアプリは確実に終了させる>
 たとえば、3G回線でデータ通信を行うアプリを起動したまま他のアプリを起動してマルチタスクにすると、知らぬうちにパケットが消費する場合があります。3G回線を使うアプリは他のアプリを使う前に確実に終了させておくのが賢明です。

<アプリのダウンロードやアップデートは3G回線で行わない>
 アプリのダウンロードやアップデートを3G回線で行えばあっという間にパケット上限額に達します。自宅など費用のかからない回線で作業しましょう。

<貧乏月は3G回線をオフにしておく>
 節約を余儀なくされるときは、データ通信は3G回線を使わない設定にして、ネットやアプリの利用は自宅や公衆無線LANのみに徹底します。端末の使い道はかなり制約されますが、背に腹は代えられません。喉元過ぎるとしだいに慣れてきて、さほど気にならなくなります。

<接続表示の確認を心がける>
 自宅の無線LANや公衆無線LANを使うときは、携帯端末の接続表示がWi-FI接続になっているか確認を忘れずに。確認を怠るとうっかり3G回線を使用してしまうことがあります。日頃から習慣づけておくとよいでしょう。

<パケット定額制の加入は命綱>
 パケット定額制への加入はスマートフォンや携帯端末を使う上で絶対不可欠です。節約とばかりに定額制を契約せずに利用した場合、思いもよらぬパケットの消費が生じたとき高額な請求を受けます。どんな理由があれ、パケット定額プランだけは常に契約しておきましょう。

<一定額通知サービスやウェブ上で利用料金の確認をこまめにする>
 一定の金額を超えるとメールで通知されるサービスや、携帯電話会社のサイトにログインして当月の利用状況をこまめに確認しておくのも役立ちます。あまり神経質になりすぎるとせっかくの端末も使いにくくなりますので、節約がシビアなときだけに限るのがよいです。

● パケット料金節約のコツ

 通信費節約のコツをまとめると次の通りです。

  • 最初は楽しさいっぱいで端末を使うので出費は覚悟。
  • 外出先では3G回線を使ってウェブや動画を見るのは控える。
  • 駅や公共施設でネットの利用が多い人は公衆無線LANを活用する。
  • 自宅では無線LANを設置しておく。
  • 通信費の節約を徹底したいときは端末側で3G回線の使用をオフにする。
  • パケット定額プランは常に加入しておく。

 スマートフォンや携帯端末の通信費節約は日常生活の中で使っていくうちに要領がつかめてきます。最初はおもしろさのあまり頻繁に端末を使ってしまうため、多額の費用がかかってしまいます。しかし、それは仕方のないことです。翌月からは費用を節約しようと意識するようになります。さまざまなネット接続手段を賢く使い分けて、懐の心配を和らげながら携帯端末を活用できるよう工夫してみてください。


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