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特集:メール詐欺にご用心


 振り込め詐欺に代表される昨今の巧妙な話術や芝居、脅迫や人を惑わすような文書による詐欺事件は日に日に悪化しています。用心していても口車に乗せられてパニックになったり、あるいは言いなりになって現金をだまし取られる事件は目に見えないだけで相当な数と言えます。こうした手口の詐欺がメールを通じて送られてきています。今回はこうしたメールで寄せられる詐欺についての事例や対策について取りあげます。

● こういうメールは明らかに詐欺

 急に金を振り込めと半ば脅迫じみた内容のメールが届いたら誰しも怖さを感じるでしょう。そのまま言いなりになって振り込んでくれればしめたものと考えているのが相手の手口なのです。大量に同様のメールを送りつけ、そのうちの何人かが現金を振り込んでくれれば収益となるのです。意味不明な請求メールが届いたときは以下の点に着目してみましょう。該当していればあきらかに詐欺です。
  • 具体的な会社名や利用サービスが書いていない請求
     有料サイトの利用料金が振り込まれていないなど、漠然とした内容で請求してくるのは一方的といえます。利用期間や具体的なサービス名が明確でない利用請求は意味がありません。あきらかにでっち上げです。

  • 振込先が個人名
     サイトの利用料金は個人名義の口座に振り込むはずがありません。法人名義の口座を指定するはずです。こうした口座は架空名義あるいは転売口座を利用しており、正規のやり方ではないことが伺えます。

  • いかにもお金を取りたがっている内容
     まるでハイエナが群がるかのようにお金を出せと言わんばかりの文面ほど詐欺であるのが見え見えです。言い換えれば「さあ、金を出せ」とばかりにたかっています。今、期日内に払えば料金を安くするという内容はまさにその典型例です。中には「これは架空請求ではありません」などと、いかにも巻き上げを自分から公表しているものまであります。これらは恐喝と同じです。

  • 宛名が自分宛に書かれていないメール
     普通、請求となれば請求者の名前を冒頭に記載します。それがないようであれば、同じメールをダイレクトメールの形で一斉送信しているはずです。請求というのは一人一人に送るのが通例です。まき散らすものではありません。

  • 理屈や法律用語を乱発している
     相手に専門用語を押しつけていかにも支払い義務があるように思わせるメールは脅迫と同じです。言いくるめて催眠にかけようとしているのです。長々と理屈じみた内容が書いてあったり、法律を持ち出して正当性を主張しているメールは詐欺です。一般的な請求はこうした文面を最初から持ち出しては来ません。自社のイメージダウンにつながるだけです。
● サイトにアクセスしただけで料金請求

 最近、メールに記載してあるURLをクリックしたら会員登録されたり、そのページにアクセスしただけで有料ページにアクセスしたと料金請求されるケースがあります。これらは一方的な要求であり、支払い義務はありません。同意のない売買契約は成立しません。もっと冷静に考えれば、最初から持ち帰ってもいい状態で商品を陳列している商売自体が問題であり、過失は相手側にあります。こうした手口は、因縁をつけてけんかを売ってくるのと同じです。当然、請求を受ける必要性はありません。

● 詐欺にだまされないために

 基本は、身に覚えのないメールは読まない、読んでも鵜呑みにしないのが一番です。たしかに、脅迫じみた内容のメールを読めば不安になりますが、それ以上のことはしてきません。相手も労力のムダになるからです。
 さて、意外と知られていないこんな点にも注意しておくと詐欺から身を守れます。
  • フリーメールアドレスを使っている
     YahooやHotmailなどのフリーメールアドレスで請求が来ている場合です。使い捨てにできるため背金ある行動のできないメールに使われがちです。会社のメールアドレスや意味不明の名前のメールアドレスで請求が来たときは詐欺と判断してよいでしょう。

  • 長いURLをクリックしない
     興味深いサイト、とりわけアダルトや出会い系のサイトを訪問を促しているメールでURLが長いものは要注意です。技術的な知識を知っている人はご存じのはずですが、クリックと同時に誰がクリックしたかあるいはそのメールアドレスを相手側に記録させる仕掛けが着いているのです。よくみるとURLに自分のメールアドレスが書かれている場合もあります。つまり、この人には反応があったというのを相手に知らせてしまうのです。これをもとに自動的に請求メールを送ってきます。不用意に興味本位でダイレクトメールのURLをクリックしないようにしましょう。

  • 問い合わせの返信は絶対にしない
     不安になって返信メールを送れば相手の思うつぼです。正直にならず、相手にしない強い気持ちをもつのが大切です。これを無視していればさらに悪くなると思うのではなく、やみくもにやっていて引っかかる人を期待していると思うのが賢明です。

  • 本当の請求は親展で送付
     きちんとした請求であれば、最終的に親展扱いの郵便で送られてきます。最初はメールで通知が来ますが、あくまでもお知らせです。相応の契約をしている場合は相手側もそれに応じた請求の姿勢をとります。手っ取り早くお金がほしいという見え透いた内容の請求はあきらかに巻き上げをねらっています。請求の手順を冷静に振り返っておくとよいでしょう。
 最近の詐欺は巧妙で、わかっていても引っかかってしまうものです。少しでもそれから身を守るには一度冷静になること、そして詐欺と思ったらずっと無視する気持ちを保つことです。お金に群がる輩に自分の大事な財産を差し出す必要はありません。少しでも自分の身は自分で守る心がけも体得するのも大切です。

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