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特集:メールヘッダ入門

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 毎日送られてくるメールの中には、全く見ず知らずの人からのものがあったり、ダイレクトメールや中にはウイルスメールなどどこからどようやって自分に届くのだろうと不思議に思います。あるいは、望まないメールの出所を突き止めたいのだがどうすればよいか知りたくもなります。そのようなときに役立つのがメールの先頭に記載されているヘッダという情報です。

 ヘッダはたくさんの情報が記述されており、全部を把握するには時間がかかります。今回はヘッダの中でも特に大切な部分を抜粋して紹介します。

○ ヘッダを見てみよう

 メールのヘッダはメール本文の前にある一連の記述です。

通常はメーラで表示されないようになっている場合があります。「ヘッダを見る」という項目がメニューにありますので、それを選択すると表示されます。

○ これを見ると何がわかるの?

 ヘッダを見ると、見慣れない英単語や暗号のような数字や文字の記述がたくさんあって頭が痛くなってしまいます。でも、どれも重要な情報ばかりです。このヘッダには次のような情報が盛り込まれています。実際はもっと長いです。
    Return-Path: mltaro@ml-info.com
    Date: Wed, 24 Apr 2002 10:45:14 +0900
    From: "ML Taro"
    To: "Atsushi Sato"
    Subject: Hello!!
    Received: from BBB [***.***.***.***])by CCC (8.9.3+3.2W/3.7W) with ESMTP id ***for <
    GGB03325@xxy.zz.jp>; Wed, 24 Apr 2002 10:45:18 +0900 (JST)
    Received: from AAA [***.**.***.**])by BBB (8.9.3/3.7W) with ESMTP id ******for ; Wed, 24 Apr 2002 10:45:16 +0900
    Message-ID: <002e01c1eb31$abc3fa60$d1234567@abcdefe>
    X-Mailer: Microsoft Outlook Express 6.00.2600.0000

<ヘッダ情報の主な内容>

  • 差出人や送り先のメールアドレス
  • サーバからの送信、受信日時
  • メールの送信経路
  • メールの返信先や差し戻し先
  • 電子メールの識別番号
  • 送信元の使用メールソフト
ほかにもたくさんあるのですがきりがないので、この中でも特に重要な内容を取り上げて説明します。

○ ヘッダの記述と意味
  • Date
     メールの送信日時。相手がいつメールを出したかがわかります。

  • To
     メールを送る相手のアドレス。

  • From
     差出人のメールアドレスと名前。相手のメールソフトに記述されている差出人の名前とアドレスがそのまま表示されます。

  • Subject
     メールの件名。受信メール一覧に表示されるタイトルが記述されています。

  • Reply-To
     メールの返信先。メールソフトで返信を選択すると自動的にここに記述されたアドレス宛になります。送信先と返信先が違う場合、Reply-toiの情報が付加されます。返信先が記述されていないときは付記されません。

  • Recieved
     メールの配送経路を表します。Recievedは数行ほど連続して記述されている場合があります。これは複数のサーバを通っていてその都度記述されるためで、下の行にある内容ほど送信元に近い経路を意味します。これをよむときは一番下のReceivedから読みます。基本構成は

      Received from A by B for C

    となっていてA, B, Cには通過したメールサーバーのドメイン名あるいはアドレスが記載されています。ほかにも日時やIPアドレスという情報が入っていますが、長くなるので割愛します。
    読み方は、Aからメールが送られてきてそれをBで受け取りメールアドレスCあてに送られたと解釈していきます。さらにその上の行にもRecievedがあり、内容がReceived from B by D...と記述されていたときは、Bから送られてきたメールをDで受け取ったと読み進めていくことで配送経路を追跡していきます。メールがどのようにして送られてきたのか把握する上でRecievedヘッダの記載情報が重要な鍵となります。

  • Message-ID
     メールの識別番号でメッセージIDといいます。電子メールには規則に従って固有の識別番号が自動的につけられます。この番号は世界に一つしか存在しません。普段は意識する必要はありません。

  • X-Mailer
     相手が使用しているメールソフト名が記述されます。

  • Return-path
     メールの差し戻し先を表します。最近流行のKlezウイルスは差出人を偽造しており、ここに記述されたアドレスからメールが送られています。ウイルスメールが届いたらこの記述を調べてみましょう。
最近は巧妙なウイルスメールが氾濫し、ときにはヘッダ情報をみて出所を突き止める必要性が出てきました。こうしたときにヘッダの知識を知っておくと役に立ちます。時間があるときに勉強しておくとよいでしょう。

2002年6月21日発行 第98号


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