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特別企画:Huis Vita Nova
〜ふれあいのコミュニケーション〜

第3話:気持ちを伝えるにはハートで勝負!

 言葉の通じない生活、わからないことを尋ねたり、聞かれたことに答えようとしたり、言いたい事はのどから出そうなのに表現できない。海外旅行に出かけたとき誰しもこのような経験をしているのでは。これが長期滞在の生活になると日常茶飯事。歯がゆい思いというか、自分の語学の未熟さを痛感させられる思いに苦悩を感じます。

 ところで、Huis Vita Nova生活も早くも一ヶ月。だいぶ仲間ともうちとけあって週末はビールで乾杯の夜を過ごせるようになりました。そのうちわかってきたのですが、ドイツ人、オランダ人、イギリス人、それに日本人の私。英語を自在に話せるのはイギリス人の一人だけ。あとは、全員かたこと(インチキな)英語を使って話しているのです。文法、語法は整然とせず、名詞を並べただけの会話すらあります。こういう状態なので、相手が何を言っているのかわからないときがほとんどです。先日も「Box?」と尋ねられたのですが、わからず結局「ついてこい」と言われ、郵便受けに。「郵便箱の手紙見たか?」と言われたのでした。ことあるたびにこのような会話の連続なのですが、それでもお互い言いたいことが伝わるようになります。会話に文法や言い回しにこだわらなくても、何かを伝えようとする気持ちがとても大切だなと感じる一面でもあります。

 メーリングリストでもこのような場面によく出会います。言葉は同じでも文章として書き記すときにうまくいかないとき似たような光景になります。自分ではこう書きたいのにと思いながら、相手は自分の意図しない解釈をしてかえって話がこじれたり、誤解されて見当違いの話をされたり、メーリングリスト駆け出しのころよくある出来事です。文章として相手に的確に伝えるのは最初はうまくいかないものです。しかし、何か書けば相手はわかってくれるだろうでは何も伝わりません。礼儀のないぶしつけな書き方ならなおさらです。「〜してくれ」なんてメールを読んで気持ちのよいものではないですよね。

 まずは、相手に何かを知ってほしい、要求したい、こういったメッセージを伝えるときはその気持ちを全面に出していくのが以心伝心の第一歩といえます。お願いの気持ちがあれば、それが言葉を思いつかせてくれます。もちろん最初はぎこちなかったり、不備はたくさんあります。でも、気持ちのこもっているメッセージは必然と重みがこもっており、相応の表現が含まれています。コミュニケーションはお互いの意思の通じ合いで成り立つもの。だからこそ、ハートで勝負が肝心なのです。一方的な要求や、相手に依存した解釈の押しつけをしても結局はわかってもらえません。

 言葉は違っても、文章が書けなくても、コミュニケーションはハートから。それがお互いを知る大事な要素です。

2001年10月 6日発行 第81号


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