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特別企画:Huis Vita Nova
〜ふれあいのコミュニケーション〜

第2話:すべてのはじまりはあいさつから

 「こんんちは」、「はじめまして」 人との会話でまず最初に口にするのは、こうしたあいさつ。いつ聞いても気持ちのよいものですね。

 初めての人と言葉を交わすとき、笑顔といっしょに「はじめまして」と言えるのがその後のつきあいにとても大切であり、気持ちのよいはじまりとなります。日本人は照れくさいのか表情を出さないのか、こうした行動が鈍いところがあります。そして、日本語の「どうも」が使えるだけに、「相手はわかってくれるだろう」といった気持ちが表に出てしまいがちです。
 私のオランダ新生活の始まりも、笑顔と挨拶からでした。欧米では、初めて会う人と会話をするときはまず握手をして「Nice to meet you!」、そして自分の名前を言います。日本では握手はあまりしませんし、むしろおじぎをするのがふつうです。この頭を下げるしぐさが、欧米の人には珍しく、関心を持たれます。握手をするというのもなかなか人との関係を深めるのにはよく、ぎゅっと互いの手を握るのもコミュニケーションを表現するひとつの手段だなと回を重ねるうちに感じてきています。

 ところで、欧米では誰にも気軽に挨拶をします。朝に廊下で人とすれ違うときも「おはよう」、「こんちはぁ」といった気さくな会話が飛び交います。これってとても気持ちのよいもので、日本と違うのは形式張ったものが何もありません。上司だから挨拶しなければといった打算的なものはなく、誰でも「ハロー」と軽く声を掛け合います。これが昼間でもそうです。  メーリングリストでもこうした挨拶はとても気持ちのよいものですね。メールの冒頭で「こんにちは」、「はじめまして」と書いてあると、その人に親近感がわきます。お互い顔を知らない人同士のコミュニケーションでは、こうした挨拶はふれあいの潤滑油としての役割が大きいと感じます。気持ちのよい会話はささいな一言が大きな力となり、それがこうしたあいさつなのではないでしょうか?

 最近、日常生活でもこうしたあいさつが軽視されがちになってきました。集合住宅で同じ階に住んでいる人とすれ違ったときに「こんにちは」と言っても相手は無視して通り過ぎる光景はよく経験します。そんなときとてもさみしいなと思いながら通り過ぎていきます。人とのふれあいとはあたたかく言葉を交わせるきっかけが大切。あいさつはこうした意味でもコミュニケーションに大切な要素であるに違いありません。

 あいさつは漢字で書くと「挨拶」。挨は強く握りしめる、そして拶にはやさしく握りしめるという意味ががあるそうです。コミュニケーションは時には深く、時には気さくに、挨拶にはそうしたふれあいの第一歩を表しているのでしょう。

2001年 9月29日発行 第80号


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