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特集:誰でもできる読みやすい文章の書き方(2)


 今回は中級編です。なんてことはありません。ただの続編です。主に気がつかぬうちに使いがちな表現を取り上げます。

○ ことこと病(「〜すること」の多用)

 私も良くやりがちです。「〜することができます」、「〜することです」のようにやたらと「〜すること」を連発する書き方を「ことこと病」というそうです(どこかで読んだ覚えがあります)。この表現を無用に使いすぎると文章がくどくなったり、まどろこしいものになってしまい、とても読みにくくなります。
 英語でto不定詞の名詞形や、助動詞を習ったときにたとえば
    I can play the piano.
    私はピアノを弾くことができます。

    I like to read books.
    私は本を読むことが好きです。
のような表現を多く耳にしたせいか、〜することが身に染みているところがあるのかもしれません。しかし、「ピアノを弾くことができます」は「ピアノが弾けます。」と書けばシンプルになります。わざわざ、言葉数を多くしなくても単純な表現にすれば、くどさを感じなくなります。
 「すること」が動詞で表せるときは多用しないのがベターです。

○ 「〜を行なう。」も似たケース

 これもよく書きがちです。「報告を行う」のようにくせで書いてしまうときがあります。「報告する」で十分わかります。この「行なう」といいうのは使い方があり、どこかで読んだ覚えがあります。残念ながら忘れてしまいましたので、もしご存じの方がおりましたら御教授いただけるとうれしいです。

○ 「思う」の連発は主張をあいまいにする

 意見や主張を述べるときに「〜と思います」と末尾に必ずつける文章を時々見かけます。しかしながら、「思う」ばかりでは説得力だけでなく、自分が述べたい内容すべてを漠然とさせ、あいまいになってしまいます。
 よく、人とトラブルを起こさないために「思う」をつけるとよいという人もいますが、議論をするときは互いの主張がぼやけてしまったり、責任のない表現の繰り返しになる場合もあります。しっかり自分の意見を言うときは、文責をもって主張しなくてはなりません。そのときにあいまいな表現をすれば説得力も欠け、相手に対して失礼な返答になるかもしれません。
 「思う」だけなく「自分の意見はこうである」という内容を込めるのも人に伝える文章にするためにはとても大切です。

中級編はこれにて終わり。最終回は「スキルアップワンポイント」を紹介します。

2001年 2月24日発行 第51号


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