よもやま話:メーリングリストと名簿情報集め?今回は実際に私の身のまわりで起きた本当のお話。 先日、私の近くのデスクで急に奇妙な会話が・・・・・。 「何だか知らないけど、○○というアドレス(実はMLプロバイダのもの)から同窓会のメーリングリストに登録しろというメールが届いたぞ」とのこと。そして二言目に、「○○ってこれ、名簿収集業者か?」と。それからしばらくして関係者全員に「○○というアドレスの会社は名簿集めか何かの怪しい会社かどうか心当たりのある人は教えてくれ」と連絡用のメーリングリストに問い合わせてきてちょっと混乱になりました。 要約するとこういうことなんです。その人の同窓生が個人的に○○というML開設プロバイダで同窓会のメーリングリストを作り、管理者権限で知り合いのメールアドレスを一括登録したようなのです。そして、登録確認のメールが届いて相手はびっくりしたという状況のようでした。 MLを作った人が事前にその人の同意を得ないで勝手に登録処理をしたのがそもそものトラブルの原因といえます。しかも、誰がメーリングリストを作ったのか発起人のメールアドレスがわからないだけにいきなり見知らぬメールアドレス(***-ml-ownerという管理者用のアドレス)で登録確認が届けば、まるで個人情報の収集にでも巻き込まれたかと思ってもおかしくありません。あとの話で「○○って会社いかにも怪しいメールアドレスだよ。なんか情報収集業者って感じがして・・・」と言っていました。 そっか〜。よくよく考えるとメーリングリストに関わっていない人の立場から見ればメーリングリストの会社名ってマニアックか怪しい(といっては失礼ですが)というイメージがあるかもしれません。まだまだメーリングリストの知名度はホームページと比べればマイナーで、ましてMLという言葉はもっとなじみが薄いものです。正直なところ今回の一件ではメーリングリストの登録=メールアドレスの収集という発想も行きすぎかなと思うところがありましたが、メーリングリスト開設サービスのネーミングもネット初心者にメーリングリスト自身にこだわらない親しみのもてる名前を考えるのは大切だなと感じました。 それと、慣れてしまえば気にならなくなるコマンド処理用のアドレスや管理人用のアドレス。***-adminや***-ctl, ***-ownerなど普段は名前にちなんだアドレスで業務メールをやり取りしている人にはどんな意味かわからないものです。majordomoさんって誰って尋ねられたことも以前ありました。もちろん、これって笑い話ではなくて素朴な質問として十分ありえることなんですよね。今後、初心者向けのMLサービスが発展していくときはこうした特殊なメールアドレスもネーミングの工夫が必要となるかもしれません。 メーリングリストの活用になれてしまうと、ちょっと忘れがちな何かをかいま見た1コマでした。
2000年 6月10日発行 第14号
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